スタート前に各艇がどのコース (1〜6 コース) に入るかを決める配置作業のこと。 大半は枠番通りに並ぶ「枠なり進入」だが、内枠を狙う「前づけ」で隊形が乱れることもあり、レースの構図そのものを変える重要工程。
進入とは、レーススタート前の待機行動から、各艇が 1〜6 コースのどの位置に並ぶかを確定させる一連の動きを指します。 競艇は陸上競技のように位置が固定された競技ではなく、艇番 (枠番) と実際のコースが必ずしも一致しないのが大きな特徴。 この自由度がレース展開の妙を生み出します。
競艇場ではスタート 1 分前あたりから艇が大時計周辺で「待機行動」に入り、各選手が狙うコースへ艇を持っていきます。 他艇との駆け引き、助走距離の確保、得意コースの取り合いが同時並行で進行し、最終的に大時計が動き出すまでに 6 艇が縦一列に並ぶというのが基本構図です。 この進入の段階でレース展開の 7 〜 8 割が決まると言われるほど、進入の重要性は高い。
進入のパターンは大きく 3 つに分類できます。 多くのレースは「枠なり」で決着しますが、メンバー構成によっては「前づけ」「進入争い」が発生し、舟券構成も大きく変わります。
進入が荒れたレース、つまり枠なりにならなかったレースでは、舟券の常識が崩れます。 実戦で押さえておきたい代表的な変化を整理します。
進入の代表 2 パターン「枠なり」と「前づけ」を整理しておきます。 予想を立てる際、出走表のメンバー構成からどちらの進入になるかを事前に読むことが大きな武器になります。
| 枠なり進入 | 前づけ進入 | |
|---|---|---|
| 配置 | 艇番 = コース番号 (1 号艇→1 コース) | 外枠選手が内コースを取りに動く |
| 発生頻度 | 全体の 85 〜 90% | 10 〜 15% 程度 (会場・メンバーで変動) |
| 1 コース勝率 | 会場標準の水準で安定 | 大きく揺らぎ、低下するケースも |
| 配当傾向 | 本命寄りで安定 | 中穴〜高配当に振れやすい |
| 事前の読み方 | 出走表通りに予想を組み立てる | 選手のメモ欄「常時前づけ」要注意 |
BOATCRAFT ではスタート展示の進入隊形を予想の入力として取り込み、本番進入が枠なりから外れる可能性をスコア化しています。 とくにスタート展示で 5 号艇が 3 コースに入った、6 号艇が 4 コースに入ったといった場合は、本番でも前づけが再現される確率を上方修正します。
「コース力つまみ」を下げる ─ 1 コース優位の補正を弱める。前づけ常連の選手が外枠に座ったレースで、より柔軟な舟券構成を組めます。
「気象つまみ」を上げる ─ 進入が乱れると風・波の影響もより強く出るため、荒れ水面では気象重みを上げることで相乗効果。
スタート展示画面 ─ 展示の進入隊形を可視化して表示。本番の進入予想は出走表だけでなく、展示直後の隊形チェックが定石。
「進入」はレース展開の起点。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。