B回数が示すのは、
"先頭"という実績
競輪の出走表には「S」「B」という記号と回数が載っている。「Bが多い選手はポジション取りが上手い」とよく言われるが、これは実際のレース結果やライン内の役割とどこまで一致しているのか、データで確認した。
B回数の平均は先頭7.86、番手0.65、3番手0.24。B回数はほぼ「先頭を務めた実績」そのものだった。
- 主要数値
- B回数平均 先頭7.86(n=254,850)、番手0.65(n=254,850)、3番手0.24(n=106,051)
- 期間・母数
- 2021-06-22〜2026-08-17・n=737,625(B回数帯別1着率の4区分合計)
- 定義
- 男子・7車立て・確定レース。S回数=発走後すみやかに先頭誘導員の後方についた回数、B回数=残り半周時点でバックストレッチを先頭通過した回数(いずれも公知の出走表指標)
- 除外
- レース当日、誰が先頭を務めるかはライン内の話し合いや展開で決まるため、過去のB回数が今回の役割を保証するものではない
- 最終確認日
- 2026-08-17(KEIRINCRAFTデータベースをSQLで再クエリした基準日)
- 限界
- 「B回数が多いから強くなる」のではなく、先頭を任される力のある選手がB回数を積み重ねるという順序であり、因果の向きに注意が必要
B回数が多いほど、1着率は上がる
まずB回数を4つの帯に分けて、1着率・3連対率を見てみます。
| B回数帯 | 1着率 | 3連対率 | n |
|---|---|---|---|
| 0回 | 8.90% | 38.20% | 386,701 |
| 1-2回 | 13.95% | 41.49% | 92,090 |
| 3-5回 | 17.63% | 43.61% | 71,395 |
| 6回以上 | 24.26% | 52.43% | 187,439 |
B回数0回と6回以上を比べると、1着率は8.90%から24.26%まで、ほぼ2.7倍に上がります。「Bが多い選手は強い」という見方は、このデータでも支持されています。
なぜB回数が効くのか——答えは「役割」だった
もう一歩踏み込んで、ライン内のポジション別にB回数・S回数の平均を出してみると、理由がはっきり見えてきました。
| ポジション | B回数平均 | S回数平均 | n |
|---|---|---|---|
| 先頭 | 7.86 | 3.55 | 254,850 |
| 番手 | 0.65 | 2.67 | 254,850 |
| 3番手 | 0.24 | 2.04 | 106,051 |
先頭のB回数平均は7.86、番手はわずか0.65、3番手は0.24。B回数はほぼ「先頭を務めた回数」そのものと言ってよいほど、ポジションによって差が出ています。バックストレッチを先頭で通過できるのは、そのライン(あるいはレース全体)の先頭に立っている選手だけだからです。
つまり「B回数を見ると1着率が上がる」という現象の中身は、「B回数が多い選手は、これまで先頭というポジションを任されてきた選手であり、今回もその役割を担う可能性が高い」ということを表していると考えられます。
B回数は「強さ」でなく「役割」の記録。B回数が多い=強い、ではなく、B回数が多い=これまで先頭を任されてきた、と読む方が実態に近い。
KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか
KEIRINCRAFTは、出走表のS/B回数を「誰がライン先頭を担いやすいか」の手がかりとして参照する。ライン重視度のつまみと組み合わせれば、先頭候補の絞り込みに使いやすくなる。
KEIRINCRAFTでは、そのレースの読みやすさを自信度メーター(テトラ度)で確認できる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。
S/B回数の"中身"を、あなたの一手に
2021年以降・約13.7万レースを収録したデータベース。AIエンジン「テトラ」と、あなたが回す15のつまみで競輪を読み解く。
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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年6月22日〜2026年8月17日、SQLで再クエリした実測値)。男子7車立て・確定レースを対象に、B回数帯別の1着率とライン内ポジション別のB/S回数平均を集計しました。 数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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