AUTOCRAFT検証ラボ / #10
検証ラボ #10

万車券の顔
── 高配当は「内」が突っ込んだ時に出る

オートレースは「外が強い」競技。では万車券(高配当)はどんな時に出るのか。配当の大きさ別に「誰が1着だったか」を集計すると、荒れの正体がくっきり見えました。

万車券はただの運。誰が勝つかなんて関係ない。

I.配当が大きいほど、勝者の車番は内に寄る

配当帯勝者の平均車番内(1・2号)が1着外(7・8号)が1着対象レース
通常(1万円未満)5.2115.6%36.0%18,512
万車券(1万円以上)4.4724.4%23.5%5,741
超万車券(10万円以上)3.9234.4%16.1%535

通常レースの勝者の平均車番は5.21(=外寄り)なのに、超万車券では3.92まで内に寄ります。内(1・2号車)が1着になる率も、通常の15.6%から超万車券では34.4%へ倍増。ただし超万車券自体が対象535件と稀少なイベントのため、他の集計(万単位)に比べると母数は小さめです。

内(1・2号車)が1着になる率 ── 配当帯別
通常15.6%
万車券24.4%
超万車券34.4%
高配当(万車券)が出るかは、レースごとに変わります。
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統計メモ:通常時(n=18,512)と超万車券時(n=535)の内1着率の差(15.6%→34.4%)が偶然で生じる確率は事実上ゼロ(2標本比率検定でz≈11.7・p<0.0001)。

II.会場によるのでは?

「超万車券は内が突っ込んだ時」が、5会場すべてで同じか確認しました。

会場通常時の内1着率超万車券時の内1着率対象(超万車券)
飯塚17.4%37.5%112
山陽17.3%35.5%76
川口14.4%35.4%127
浜松13.1%34.4%93
伊勢崎15.0%29.9%127

5会場すべてで超万車券時は内1着率が30%超まで跳ね上がり、通常時(13〜17%)の2倍前後です。傾向は会場によらず共通していますが、会場別の超万車券サンプルは74〜127件と少なめなので、この会場別の細かい順位(どこが一番高いか)自体は参考程度に見てください。

普段勝たない「内」が突っ込むと、配当が跳ねる

オートレースは外の実力者が順当に勝つのが基本(だから堅い決着は配当が安い)。ところがたまに内枠(1・2号車)が逃げ切ったり差し込んだりすると、人気薄ゆえに配当が一気に跳ねる。これが万車券の顔です。実際、超万車券の1着は1号車が最多でした。「外が強い」の裏返しが、そのまま高配当の構造になっています。

データが言えること

  • 配当が大きいほど勝者の車番は内に寄る(平均5.21→3.92)
  • 内(1・2号)1着率は通常15.6%→超万車券34.4%へ倍増(5会場共通の傾向)
  • 高配当は「普段勝たない内が突っ込んだ時」に出る

言いすぎ注意

  • 内が1着になること自体は稀な現象(内が来れば高配当というだけの話ではない)
  • どのレースで内が来るかまでは、この集計だけでは分からない
  • 超万車券の会場別サンプルは74〜127件と少なめ
荒れの兆候として

内枠(1・2号車)が試走上位に来ているレースは、波乱の可能性を織り込んでおきたい。

堅い決着の見立て

基本的には外枠が順当に強く、内枠が突っ込むのはあくまで例外的なケースと捉えるのが自然。

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※ 本記事の数値はすべて AUTOCRAFT 自前データベース(2023–2026 / 約2万4千レース・約18万出走) の独自集計です。集計時点の実測で今後変動します。予想は情報提供を目的とし、的中・利益を保証しません。投票は20歳以上・自己責任で。