AUTOCRAFT検証ラボ / #21
検証ラボ #21

みんなの本命と、一番速い車は同じか
── 人気と試走タイムの一致率

単勝オッズが一番低い車(=みんなの本命)と、試走タイムが一番速い車(=客観的な機力No.1)。この2つは同じ車を指しているのでしょうか。AUTOCRAFTの自前データで一致率を測りました。

対象について:AUTOCRAFT 自前データベース(2023–2026 / 約2万4千レース・約18万出走)のうち、単勝オッズと試走タイムの記録が両方あり、かつ最小オッズが1台に絞れた(同着なし)レースだけを対象にしています(一致率の集計対象n=636件)。オッズが同額で並ぶレースは「単独の1番人気がいない」として除外しています。

オッズを見れば、一番速い車は自然とわかるはず。

試走T1位と1番人気が一致するのは45.1%

試走タイムが最速だった車が、そのまま単勝1番人気(オッズ最低)にもなっていたケースは45.1%。逆に言えば54.9%は「一番速いのに、みんなの本命ではない」車がいるという計算です。大衆の予想(オッズ)と、ストップウォッチが示す客観的な機力は、半分以上のレースでズレています。

試走T1位 と 単勝1番人気の一致率
一致45.1%
不一致54.9%
今日のレースで機力No.1と本命が一致しているかは、レースごとに変わります。
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その"隠れた本命"は、実力を隠せていない

一致していた場合、試走T1位の1着率は45.8%(3着内83.2%)。一方、人気になっていなかった「隠れた本命」でも、1着率は19.8%(3着内61.9%)ありました。一致時ほどではないものの、試走タイムという客観指標は、大衆の評価が低くても効いていることになります。

試走T1位の1着率(一致 vs 不一致)
一致した時45.8%
不一致だった時19.8%
統計メモ:一致時(286件・45.8%)と不一致時(349件・19.8%)の1着率の差は、2標本比率検定でz≈7.02(p<0.0001)。偶然のばらつきでは説明しにくい差です。

I."隠れた本命"は、人気的には何番手なのか

「一致しない」試走T1位が、実際には単勝何番人気だったのかを見ると、平均で3.04番人気ほど。おおよそ3〜4番手評価の車、という位置づけです。ここで純粋に人気順位だけで見た1着率と比べてみます。

単勝人気順位1着率n
1番人気41.0%818
2番人気18.1%1047
3番人気12.2%828
4番人気9.5%698
「隠れた本命」(平均3.0番人気)19.8%349

単勝3番人気だけの1着率は12.2%、4番人気は9.5%。しかし「3〜4番手評価だが試走タイムは1位」という"隠れた本命"に絞ると、1着率は19.8%まで上がります。同じくらいの人気評価の中でも、試走タイムが最速かどうかで結果に差が出るということです。

統計メモ:"隠れた本命"(349件・19.8%)と単勝3番人気全体(828件・12.2%)の1着率の差は、2標本比率検定でz≈3.39(p<0.0001)。

データが言えること

  • 試走T1位と1番人気の一致率は45.1%=大衆の予想と機力の一致は半分止まり
  • 不一致でも試走T1位の1着率は19.8%=客観指標は人気に関係なく効く
  • "隠れた本命"は同じ人気帯(3番人気12.2%)より明確に1着率が高い(z≈3.39)

言いすぎ注意

  • 「オッズを見れば十分」と試走タイムを軽視する
  • 一致率が低いことを「試走タイムは当てにならない」と誤読する(むしろ独立して効いている)
  • サンプル数は、一致率の集計対象がn=636件、うち結果が確定し1着率比較に使えるのは635件(286件+349件)。オッズデータの記録期間が限られるため、他コラムの検証(n=万単位)より少なめな点に注意
本命党の見方

1番人気と試走T1位が一致しているレースは「二重の裏付け」がある堅いレース。

穴党の見方

試走T1位なのに人気薄(3〜4番手評価)の車は、大衆が見落としている"隠れた本命"の可能性がある。

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この傾向を踏まえた各レースのAI予想・テトラ度(自信度)は、オートレースAI予想アプリ「AUTOCRAFT」で毎日更新しています。
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※ 本記事の数値はすべて AUTOCRAFT 自前データベース(2023–2026 / 約2万4千レース・約18万出走) の独自集計です。集計時点の実測で今後変動します。予想は情報提供を目的とし、的中・利益を保証しません。投票は20歳以上・自己責任で。