「試走が速い車が強い」とはよく言われますが、では何秒台なら"速い"のか。試走タイムの絶対値と1着率の関係を、AUTOCRAFT自前データで測りました。
試走タイム帯別の1着率を見ると、3.29秒以下で38.1%。そこから3.45〜3.49秒の4.8%まで、タイムが遅くなるほどきれいに1着率は下がっていきます。ここまでは直感どおり——速い試走は強い。
落とし穴はここです。最も遅い3.50秒以上の帯だけ、1着率が12.3%と、すぐ上の帯(4.8%)を上回って跳ね返る。「遅い試走ほど弱い」なら、こんな逆転は起きないはずです。
| 試走タイム帯 | 1着率 | 対象 |
|---|---|---|
| 3.29秒以下 | 38.1% | 5,566 |
| 3.30〜3.34秒 | 20.4% | 39,151 |
| 3.35〜3.39秒 | 12.3% | 59,954 |
| 3.40〜3.44秒 | 8.0% | 35,149 |
| 3.45〜3.49秒 | 4.8% | 11,624 |
| 3.50秒以上 | 12.3% | 30,262 |
理由はハンデです。オートレースは実力者ほど後退ハンデ(=試走の走行距離も長い)。距離が長ければ、試走タイムも当然遅く出る。つまり3.50秒以上の帯には、"重ハンデを背負った実力者"が紛れ込んでいる。絶対値のタイムだけを見ると、この強い選手を「遅い=弱い」と取り違えてしまうのです。
この"逆転"が特定会場だけの現象でないか確認しました。
| 会場 | 3.45〜3.49秒 | 3.50秒以上 | 逆転幅 |
|---|---|---|---|
| 浜松 | 2.9% | 11.3% | +8.4pt |
| 山陽 | 5.3% | 13.3% | +8.0pt |
| 伊勢崎 | 4.4% | 11.9% | +7.5pt |
| 川口 | 4.1% | 11.5% | +7.4pt |
| 飯塚 | 7.1% | 12.8% | +5.7pt |
5会場すべてで3.50秒以上が3.45〜3.49秒を上回り、逆転幅は+5.7pt(飯塚)〜+8.4pt(浜松)とほぼ同水準。ハンデによる距離の混同は、会場を問わず起きる普遍的な落とし穴だと確認できます。
この落とし穴を避ける答えが、試走"順位"で見ることです。同じレース・同じ条件の中で相対比較すれば、ハンデによる距離差を打ち消せる。AUTOCRAFTが試走を「絶対タイム」でなく「そのレース内の順位」で評価しているのは、まさにこのためです。
試走は同レース内の順位で評価。速い上位+軽〜中ハンデが堅い本命。
試走タイムは遅いが重ハンデの実力者は、"遅い=軽視"され人気を落としがち=穴の芽。
この傾向を踏まえた各レースのAI予想・テトラ度(自信度)は、オートレースAI予想アプリ「AUTOCRAFT」で毎日更新しています。
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※ 本記事の数値はすべて AUTOCRAFT 自前データベース(2023–2026 / 約2万4千レース・約18万出走) の独自集計です。集計時点の実測で今後変動します。予想は情報提供を目的とし、的中・利益を保証しません。投票は20歳以上・自己責任で。