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検証 #09

逃げは本当に、
一番強いのか

データ 7車立て 72万人分の出走期間 2021年以降対象 男子・確定レース

競輪には「逃げ」「追込」「両」という三つの脚質がある。先頭を突っ張るのが逃げ、後ろで脚をため差すのが追込、どちらもやれるのが両。「競輪は逃げ有利」——耳にタコができるほど聞くこの言葉を、7車立て72万人分の実データで確かめた。

脚質だけで、1着率は3倍変わる

脚質ごとに、そのまま1着率を並べる。

脚質別 ・ 1着率(7車立て / 72万人分)
逃げ
24.3%
15.2%
追込
8.7%
逃げは1着24.3%、追込はわずか8.7%——同じ7人の中で約3倍の差。7車立ての基準14.3%を、逃げは大きく超え、追込ははるかに下回る。「逃げ有利」は、感覚ではなく数字だった。

なぜ逃げが勝つのか。競輪は"主導権"のスポーツだ。先頭でペースを作る者が展開を握り、後続は仕掛けるタイミングを相手に合わせるしかない。だから先行できる脚が、そのまま勝率になる。

ただし逃げは"諸刃の剣"

着順の分布まで開くと、逃げのもう一つの顔が見える。

脚質1着率2連対率3連対率着外(4着↓)
逃げ24.3%40.5%52.4%47.6%
15.2%29.3%42.9%57.1%
追込8.7%22.3%38.6%61.4%

逃げは1着24.3%と最も勝つが、着外(4着以下)も47.6%=ほぼ半分は沈む。突っ張って捕まれば、一気に後ろまで流れる。逃げは「決まれば頭、決まらねば惨敗」のハイリスク・ハイリターン——頭で買うなら本命だが、堅く獲る相手ではない。

「追込は堅い」は、神話だった

ここで多くのファンが引っかかる。「番手(追込)は堅く2着に来る」——だが表をもう一度見てほしい。追込は1着8.7%だけでなく、2連対も3連対も逃げ・両に全部負けている。しかも着外61.4%。生の脚質としての追込は、堅いどころか一番勝てず、一番沈む

では「番手は美味しい」という定説は嘘か。いや、正確にはこうだ——美味しいのは「強い逃げの、すぐ後ろ」に付けた番手だけ。検証ラボ #07で見たとおり、強いラインの番手は連対率が跳ね上がる。脚質だけで追込を買うと沈み、ライン位置と噛み合って初めて活きる。脚質は単体では罠、掛け合わせて武器になる

強い選手でも、脚質で倍近く差がつく

「結局、逃げるのは強い選手だから勝つのでは?」——最後にこの疑いを潰す。各レースで競走得点が最も高い選手(=地力No.1)だけを取り出し、その選手の脚質で1着率を比べた。

得点1位の選手1着率
逃げ51.0%
37.2%
追込28.2%

同じ"レース最強"でも、先頭を取れば51.0%、後ろで差す構えなら28.2%——脚質だけで1着率が23ポイントも動く。実力が同じなら、主導権を握る者が倍近く勝つ。脚質は「弱い選手が逃げて上振れ」ではなく、実力とは別の、独立した強さの軸だった。

出走表の読み方。まず「誰が逃げるか」を見る。先行争いを制しそうな選手が、そのレースの主導権を握る本命。そしてそのすぐ後ろに付ける番手が、堅い相手。逆に、強い逃げに繋がらない単発の追込は、点数が高くても評価を下げる——それが72万人分が教える脚質の使い方だ。

KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか

だからKEIRINCRAFTは「脚質」を最重要級のつまみに据えている。同じ競走得点でも逃げをどう評価するか、単発の追込をどう扱うかを、あなたが自分の判断で調整できる。さらに脚質だけで完結させず、ライン位置(#07)とB数(#05)を組み合わせて、「強い逃げ」と「その本物の番手」を自分の目で選り分けられる。一つの数字に頼らないから、人気だけの"見せかけの堅さ"に乗らずに済む。

KEIRINCRAFTでは、脚質・ライン位置・B数を組み合わせて評価できるつまみを用意している。「逃げの本命」「番手の相手」「消しの追込」を、あなたが最終的に指先で微調整して決められる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。

"主導権"を、あなたの一手に

2021年以降・約13.7万レースを収録したデータベース。AIエンジン「テトラ」と、あなたが回す15のつまみで競輪を読み解く。

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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年〜の全レース実績)。ガールズ競輪を除く男子7車立て・確定レースを対象に、出走表の脚質(逃げ/追込/両)ごとに着順を集計しました。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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