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検証 #10

級班は、
本当に強さを表すか

データ 98万人分の出走期間 2021年以降対象 男子・確定レース

SS・S1・S2・A1・A2・A3——競輪には6段階の級班がある。上の級ほど強い、というのが素朴な前提だ。だが実際に1着率を並べると、隣り合う級同士が同じ数字で並ぶ場面がある。級班は本当に強さの目安になっているのか。98万人分の出走で確かめた。

S1とA1、1着率はまさかの同率だった

男子競輪6段階の級班別に、1着率・2連対率・3連対率・平均競走得点を並べる。得点は級が上がるほど綺麗に伸びるが、1着率は必ずしもそうならない。

級班別 成績(男子・確定レース)
SS
31.2%
S1
18.3%
A1
18.3%
A3
14.7%
S2
10.7%
A2
10.8%
S1とA1の1着率は18.3%で完全に同率。S2とA2も10.7%・10.8%でほぼ同率。「S級だから格上」という前提は、1着率という結果だけを見ると崩れる。
級班1着率2連対率3連対率平均競走得点
SS31.2%50.0%61.2%116.0
S118.3%34.3%47.9%106.8
A118.3%35.9%51.2%88.4
A314.7%29.3%43.9%70.6
S210.7%22.7%35.9%98.5
A210.8%22.2%35.7%82.4

特に奇妙なのはS2とA1の関係だ。平均競走得点はS2(98.5)の方がA1(88.4)より10点も高いのに、1着率はA1(18.3%)がS2(10.7%)の1.7倍ある。級班というラベルの並び順と、実際の勝ちやすさの並び順が一致していない。

級班の中を得点で割ると、差はもっとハッキリする

そこで、同じ級班の選手を競走得点で3等分(下位・中位・上位)し、それぞれの1着率を出してみた。

級班 × 得点層1着率
A2・得点下位4.9%
A3・得点下位5.3%
S2・得点下位5.1%
A2・得点中位7.9%
S1・得点下位15.1%
A1・得点下位12.5%
A2・得点上位19.7%
S1・得点中位17.3%
A1・得点中位19.2%
S1・得点上位22.6%
A1・得点上位23.1%
A3・得点上位28.2%

A2の得点上位(19.7%)は、S1の得点下位(15.1%)を上回る。級班一つ分の差は、同じ級班内の得点差で簡単にひっくり返る。さらに驚くのはA3の得点上位が28.2%——A1の得点上位(23.1%)すら超えていることだ。「A3だから弱い」も、得点次第で成り立たない。

級班は"参加資格"であって"強さの数字"ではない。級班は選手を大まかにグループ分けする制度上のラベルにすぎず、勝率という結果を直接説明するのは競走得点だ。同じ級班の中でも得点が高い選手は、一つ上の級班の得点が低い選手より勝っている。級班を見て安心するより、得点を見るほうが近道になる。

KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか

だからKEIRINCRAFTのつまみは、「級班」と「競走得点」を別々に調整できるようにしている。級班交絡を実データで確認したうえでの設計だ。級班だけを見て「S級だから」と評価を厚くすると、今回のような逆転を見落とす。つまみを自分の手で調整すれば、級班に引っ張られず、得点という実質的な強さの軸で選手を評価し直せる。

KEIRINCRAFTのつまみでも、「級班」と「競走得点」は別々に調整できる。得点・ライン・脚質など、あなたが重視したい要素を自分の感覚で調整し直せる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。

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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年〜の全レース実績)。ガールズ競輪を除く男子確定レースを対象に集計しました。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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