AUTOCRAFT検証ラボ / #13
検証ラボ #13

荒れるレースの見分け方
── ハンデ差が小さいほど荒れる

「このレース、荒れそう」を勘でなくデータで。AUTOCRAFTが約2万4千レースを分析すると、ハンデの付き方に"荒れ"の予兆がはっきり出ていました。

荒れるかどうかは運。事前には分からない。

ハンデ差が小さいレースほど、荒れる

レース内のハンデ差(最重−最軽)が小さいほど万車券率が高い。ハンデ差が小さい=実力が拮抗=横一線で、着順が読みにくくなるからです。

万車券率(荒れ度)── レースのハンデ差別
ハンデ差 小31.6%
ハンデ差 中22.6%
ハンデ差 大22.7%
そのレースが荒れるか堅いかは、レースごとに変わります。
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ハンデ差が小さいレースの万車券率は31.6%、対してハンデ差が大きいレースは22.7%。実力が開いているほど堅く、拮抗しているほど荒れる── 直感に反しますが、データは明快です。

I.ハンデ差を細かく見ると ── 下げ止まりがある

3段階ではなく、ハンデ差を10m刻みで見るとどうなるか。より解像度を上げて集計しました。

ハンデ差万車券率対象レース
〜10m30.8%2,644
11〜20m32.1%4,701
21〜30m24.8%5,853
31〜40m20.9%7,235
41〜50m22.5%2,525
51〜60m23.1%744
61m〜22.9%1,068

ハンデ差10〜20m台までは万車券率が30%超で高止まりし、30〜40m台にかけて20.9%まで下がったあとは、50m以上でも22〜23%前後で下げ止まります。「差が開くほど無限に堅くなる」わけではなく、実際には「拮抗(〜20m)だけが際立って荒れやすく、そこを抜けるとほぼ横ばい」という形が正確な姿です。

統計メモ:ハンデ差20m以下(n=7,345)とそれ以外(n=17,425)の万車券率の差(31.6%→22.7%)が偶然で生じる確率は事実上ゼロ(2標本比率検定でz≈14.8・p<0.0001)。

II.会場によるのでは?

この"拮抗ほど荒れる"傾向が、5会場すべてで同じように出るのか確認しました。

会場ハンデ差20m以下それ以外
浜松32.8%21.1%+11.7pt
山陽28.9%17.3%+11.6pt
川口31.9%22.9%+9.0pt
飯塚31.4%24.4%+7.0pt
伊勢崎32.8%27.7%+5.1pt

5会場すべてでハンデ差20m以下の方が万車券率は高く、傾向自体は共通です。ただし差の大きさは会場でばらつきがあり、最大は浜松(+11.7pt)、最小は伊勢崎(+5.1pt)。伊勢崎は5会場のクセで見た通りもともと荒れやすい会場のため、"拮抗"という条件がなくても万車券が出やすく、条件による上乗せ幅は相対的に小さくなっていると考えられます。

もう一つの予兆 ── 試走1位が内枠のとき

試走1位の位置万車券率
試走1位が外(7-8号)26.5%
試走1位が中(3-6号)23.9%
試走1位が内(1-2号)23.1%

試走最速の車がどこにいるかでも荒れ度は変わります。試走1位が普段負けやすい内枠にいるレースは、その一発が決まると高配当に化けやすい(→万車券の顔)。

データが言えること

  • ハンデ差20m以下は万車券率31.6%、それ以外は22.7%(5会場すべてで同方向)
  • 万車券率は50m以上でおおむね22〜23%で下げ止まる(無限に堅くなるわけではない)
  • 試走1位が内にいるレースも荒れ含み

言いすぎ注意

  • ハンデ差だけで荒れを断定はできない
  • 「荒れる」は万車券が出やすいという統計的傾向であり、結果を予言するものではない
  • 会場によって"拮抗の上乗せ幅"には差がある
堅いレースの見方

ハンデ差が大きく実力差がはっきりしたレースほど、順当な決着になりやすい。

荒れるレースの見方

ハンデ差が20m以下の拮抗レースほど、波乱(万車券)の起きやすさが上がる傾向がある。

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※ 本記事の数値はすべて AUTOCRAFT 自前データベース(2023–2026 / 約2万4千レース・約18万出走) の独自集計です。集計時点の実測で今後変動します。予想は情報提供を目的とし、的中・利益を保証しません。投票は20歳以上・自己責任で。