01銅像ずっと同じ場所にいる艇
実況やファンが「銅像になってる」と言うのは、レース中ずっと同じ順位のまま動かない艇を指す。スタートで出た位置から一切動かず、抜きも抜かれもしない状態だ。
BOATCRAFTのDBで「出走コース番号」と「到着順位」が完全に一致した艇の割合を集計すると、28.7%(2021年以降・約8.3万艇)。約3.5艇に1艇は、文字通り「番組表通り」の順位でゴールしている計算になる。ただし1コースは元々1着になりやすいなど、コースごとの基礎的な有利不利も混ざった数字なので、「銅像」=単純な実力不足と決めつけるのは早計だ。
02一撃外枠からの一発
「一撃食らった」は、内側が有利なはずのレースで、外枠の艇が一気に差し切って勝つことを指すファン用語。「まくり」「まくり差し」という公式の決まり手そのものではなく、"外から来た衝撃"というニュアンスを込めた言い方だ。
| コース | 1着率 |
|---|---|
| 4コース | 9.80% |
| 5コース | 5.90% |
| 6コース | 2.27% |
6コースからの優勝は約44走に1回。「一撃」という言葉がそれだけ印象に残るのも、実際に起きる頻度がこれだけ低いからだと分かる。
03スロー出遅れ気味のスタート
フライング(F)にはならない範囲で、スタートのタイミングが慎重め・遅めなことを「スロー」と呼ぶ。感覚的な言葉だが、実際のST(スタートタイミング)分布に当てはめると目安が見える。
| 順位 | ST | 目安 |
|---|---|---|
| 下位25% | 0.21秒以上 | やや「スロー」寄り |
| 下位10% | 0.26秒以上 | はっきり「スロー」 |
| 中央値 | 0.16秒 | 標準的 |
04鬼脚展示で目立って速い艇
展示航走を見て「あの艇、鬼脚だな」と言うのは、その日の仕上がりが図抜けて速い艇を指す表現。BOATCRAFTのモーターつまみや展示タイム関連の指標にも通じる感覚だが、「鬼脚」という言葉自体はもっと直感的・印象的な使われ方をする。
実際にどれくらい速ければ「鬼脚」と呼べるかを、レースごとの展示タイム平均との差で見ると、そのレース平均より0.06秒以上速い展示タイムは上位10%に入る。0.05秒前後の差でも十分体感できるほど競艇の展示タイムはシビアだ、という別の検証(検証ラボ#05)とも整合する。
05大時化荒れた水面
「今日は大時化だな」は、風や波で水面が荒れている状態を指す実況・ファン共通の言い回し。BOATCRAFTのDBで波高の分布を見ると、波高5cm以上が「大時化」と呼ばれる目安に近く、2021年以降のデータでは全レースの約12.5%がこの水準に該当する。
+α ── 粘る不利からの踏ん張り(既存ラボから)
「イン粘り」「よく粘った」は、不利な展開になっても順位を落としきらずに踏みとどまることを指す。この現象はBOATCRAFTの検証ラボ#19で既に深掘り済みで、①(1号艇)が1着を逃したレースでも、約6割は①自身が2〜3着に残っている(約118万レースで検証)。「粘り」は感覚的な言葉ではなく、実際にデータで裏付けられた傾向だった。
データに関する注記
- 集計期間は主に2021年以降(項目ごとに異なる場合は本文中に明記)。パーセンタイル・割合は今後のデータ蓄積で多少変動し得る
- 「銅像」の数値はコースごとの基礎的な有利不利(1コースが元々1着になりやすい等)を含んだ単純集計であり、実力不足を意味するものではない
- 本記事は言葉の解説であり、個別レースの的中や利益を保証するものではない
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- 競艇の決まり手 完全ガイド(公式の決まり手6種はこちら)
- 検証ラボ #19 ─ ①が飛ぶ=大穴は嘘だった(「粘り」の全データ)
- 検証ラボ #05 ─ 展示タイムは信じていいのか(「鬼脚」の裏付け)
結論
- 「銅像」(出走コースのまま着順が動かない艇)は約28.7%
- 「一撃」(6コースからの優勝)は約2.27%、44走に1回のレア度
- 「スロー」はST0.21秒以上が目安、0.26秒以上ははっきり出遅れ気味
- 「鬼脚」はレース平均より展示タイムが0.06秒以上速い上位10%クラス
- 「大時化」は波高5cm以上、全体の約12.5%で発生