選手のスタートタイミング (ST) を一定期間で平均した値。 競艇は ST が 0.01 秒違うだけで 1 マークの主導権が入れ替わる競技であり、 平均 ST は選手のスタート力を一目で把握できる予想の最重要指標のひとつ。
平均STとは、選手のスタートタイミング (Start Timing) の平均値のこと。 競艇のスタートは 大時計が 0.00 を指した瞬間から 1.00 秒以内にスタートラインを通過する「フライングスタート方式」で、各艇のスタートタイミングは小数 2 桁 (例: 0.15) で計測されます。 ST が小さいほど大時計の 0.00 に近く、スタートラインを早く通過したことを意味します。
平均 ST は、その選手が持つスタートの「巧さ」を表す要約値です。 たとえば「平均 ST 0.14」と「平均 ST 0.18」では、レース全体で見ると 0.04 秒の差。 時速 80km の艇にとっては艇 1 つ分弱の位置差に相当し、1 マーク前の隊形を大きく左右します。
出走表 (公式) には主に「全国平均 ST」(半期相当) と「当該会場の平均 ST」、そして「今節 ST」が併記され、選手の地力と直近の状態を多層で読めるようになっています。
平均 ST は「小さいほど良い」のが原則ですが、コースや級別によって安全域が違います。 0.00 に近づけすぎるとフライング (F) のリスクが上がり、30 日 / 60 日 / 90 日の出場停止に直結します。 実戦で参考になる4 段階の水準を整理しておきましょう。
平均 ST はその場の流れだけで決まる数字ではありません。 級別・年齢・F の有無・モーター・水面といった複合要因の合算であり、数値の背景を読むことで予想精度が一段上がります。
出走表には「全国平均 ST」と「当該会場平均 ST」の 2 種類が並びます。 似た指標に見えますが、読み解き方は全く異なります。
| 全国平均ST | 当該会場平均ST | |
|---|---|---|
| 集計範囲 | 過去半期 (前期 5〜10 月 / 後期 11〜4 月) の全 24 会場合算 | 当該会場のみ・直近数年分のサンプル |
| 意味 | 選手の地力としてのスタート力 | 選手がその会場の水面に合うかの指標 |
| サンプル数 | 数百走規模で安定 (信頼度高め) | 数十走でノイズが乗りやすい |
| 使いどころ | 軸選びの一次フィルター | 会場相性の二次フィルター |
| 読み方の注意 | F持ちは慎重になり一時的に重くなる場合あり | 遠征の少ない選手はサンプルが偏る |
BOATCRAFT は 4 モデルブレンド (統計 / 機械学習 / 直近フォーム / 会場特性) で予想を構築しており、 平均 ST は機械学習モデルと統計モデルの主要特徴量として組み込まれています。 生の ST 平均だけでなく、コース別・会場別の相対値・F リスクの分も合わせて扱います。
「スタート力つまみ」を上げる ─ 平均 ST と今節 ST の重みを引き上げ、スタート巧者の評価を強化。スタート巧者が外コースにいるレースで効果が出やすい。
「会場相性つまみ」を上げる ─ 当該会場平均 ST と地区相性を重く見ることで、ホーム水面に強い選手の評価が引き上がる。地区限定戦・遠征の少ない B 級戦で有効。
「F リスクつまみ」を上げる ─ F 持ち選手のスタートが重くなる傾向を強く反映。フライング後の最初の 1 〜 2 節は積極的に下げ要素として扱う。
平均 ST は競艇予想の出発点に過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。