Bの数字は、
"先行力"を映すか
出走表の右のほうにある「B」。バック=ホームで先頭を走った回数で、その選手がどれだけ自分から前で戦うタイプかを表す。「Bが多い選手は自力がある=軸」とよく言われる。この定石、72万人分の出走で本当か確かめてみた。
B数が増えるほど、勝率は一段ずつ上がる
各選手を直近のB数で6つの帯に分け、帯ごとの1着率を並べた。結果は、ほれぼれするほど綺麗な右肩上がりだった。
2連対・3連対まで広げても、階段は崩れない。
| B数 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
|---|---|---|---|
| 0 | 8.9% | 22.3% | 38.2% |
| 1–2 | 13.9% | 27.5% | 41.4% |
| 3–4 | 17.1% | 30.7% | 43.0% |
| 5–6 | 18.9% | 33.3% | 45.4% |
| 7–9 | 21.0% | 36.3% | 48.3% |
| 10+ | 27.2% | 44.5% | 56.1% |
定石「Bが多い=自力がある」は、数字ではっきり裏付けられた。Bは"やる気"や"直近で前を取れている状態"の代理指標として、素直に効く。まず先行争いの中心になる選手は、B欄を見れば当たりがつく。
ただし——B数が映すのは、勝率より"勝ち方"だ
ここからがKEIRINCRAFTらしい話。同じ「1着」でも、Bの多い選手と少ない選手では勝ち方がまるで違う。1着になった選手を、決まり手で分けてみた。
| タイプ | 逃 | 捲り | 差し |
|---|---|---|---|
| 高B(7以上)先行型 | 50.7% | 37.9% | 11.4% |
| 中B(2–6) | 23.0% | 42.8% | 34.1% |
| 低B(0–1)追込型 | 2.3% | 10.7% | 86.8% |
高Bの選手が勝つときは、半分が逃げ切り、残りの多くが捲り——ほぼ自分の脚で決めている。対して低Bの選手は、勝ちの87%が「差し」。前の誰かに乗って、最後だけ抜け出している。Bは「強いか」ではなく、「自分でレースを動かすタイプか、他人の力を借りるタイプか」を映す鏡なのだ。
だからB数だけで選手を切ってはいけない。低Bの選手は自力こそ乏しいが、良いラインの番手(2番手)に構えれば話は別。番手の選手は1着14.9%と先頭には及ばないが、3連対率は46.9%まで伸び、先頭の49.2%にほぼ並ぶ(=差して3着以内に飛び込む堅さ、詳しくは検証ラボ #02)。B数で「自力の主役」を見つけ、その番手で「堅い相手」を拾う——読み方を分けるのがコツだ。
KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか
この二面性に対応して、KEIRINCRAFTには「B数(先行力)」と「番手評価」という別々のつまみがある。「B数」で自力で動かせる選手を、「番手評価」でその後ろで差す選手を、あなたが個別に調整できる。高Bの先行選手を軸に置くのか、あえてその番手を狙うのか——あなたがつまみを回すたびに、この重心が動く。
KEIRINCRAFTでは、そのレースの読みやすさを自信度メーター(テトラ度)で確認できる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。
"先行力"が変える勝ち方を、あなたの一手に
2021年以降・約13.7万レースを収録したデータベース。AIエンジン「テトラ」と、あなたが回す15のつまみで競輪を読み解く。
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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年〜の全レース実績)。ガールズ競輪を除く男子7車立て・確定レースを対象に、各選手の直近B数で集計しました。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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