勝率と得点が割れた時、
近いのは得点だった
出走表には「通算勝率」と「競走得点」という、似ているようで別の指標が並ぶ。勝率はこれまでの成績そのもの、競走得点は直近の実績を反映した点数。多くのレースでは同じ選手が両方トップだが、食い違うレースもある。今回はその食い違いに注目した。
レース内で勝率1位と得点1位が食い違う時、実際の1着率は得点のみ1位の方が勝率のみ1位よりわずかに高い。
- 主要数値
- 得点のみ1位の1着率29.38%(n=63,901)vs 勝率のみ1位26.69%(n=66,822)。両方一致は52.29%(n=42,214)
- 期間・母数
- 2021-06-22〜2026-08-17・n=737,625(一致/不一致4区分の合計)
- 定義
- 男子・7車立て・確定レースで、レース内の通算勝率1位選手と競走得点1位選手の一致・不一致を4パターンに分け、実際の1着率を集計
- 除外
- 通算勝率は出走履歴の長さや出走クラスの違いで水準が変わりうる指標だが、今回はその内訳までは踏み込んでいない
- 最終確認日
- 2026-08-17(KEIRINCRAFTデータベースをSQLで再クエリした基準日)
- 限界
- 得点と勝率の差(2.7ポイント)は大きくなく「得点だけ見れば十分」と言えるほどではない。回収率・買い目の有利不利は扱っていない
4パターンに分けて実際の1着率を見る
7車立て・男子・確定レースで、レース内の「勝率1位」「得点1位」の一致・不一致を4パターンに分け、実際の1着率を集計した。
| パターン | 実際の1着率 | n |
|---|---|---|
| 両方1位(勝率も得点もトップ) | 52.29% | 42,214 |
| 得点のみ1位 | 29.38% | 63,901 |
| 勝率のみ1位 | 26.69% | 66,822 |
| どちらも1位でない | 8.26% | 564,688 |
両方トップの選手は52.29%と、他のどのパターンよりも頭一つ抜けている。一方、どちらもトップでない選手は8.26%まで下がる。
食い違った時は、得点の方がわずかに近い
本題の「食い違ったときどちらが近いか」を見ると、得点のみ1位の選手の実際の1着率は29.38%、勝率のみ1位の選手は26.69%。得点の方が2.7ポイント高く、わずかながら結果に近い数字だった。
差は決して大きくないが、方向としては一貫している。競走得点は直近の実績をより強く反映する指標であるため、通算勝率という「これまでの蓄積」よりも「今の力」に近い情報を持っている可能性がある。
得点と勝率、両方見る意味がある。「食い違ったらどちらを信じるか」という二択より、検証ラボ「競走得点差は何点から実力差か」で見たように、得点は"順位"より"差"で見る方が精度が上がる。勝率と得点が両方トップで揃った時(52.29%)の強さは、単独の指標では説明できない。
得点・勝率という「数字の指標」同士の食い違いを見てきたが、数の力という別の軸で"食い違い"を検証した話は、検証ラボ#07「大ラインは本当に強いのか」でも扱っている。
KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか
KEIRINCRAFTは、通算勝率と競走得点を別々の指標として出走表に反映する。両方が一致する選手を重く見るか、食い違った時にどちらを優先するか——「得点信頼度」のつまみで、その重心づけを指先で調整できる。
KEIRINCRAFTでは、そのレースの読みやすさを自信度メーター(テトラ度)で確認できる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。
"食い違い"の読み方を、あなたの一手に
2021年以降・約13.7万レースを収録したデータベース。AIエンジン「テトラ」と、あなたが回す15のつまみで競輪を読み解く。
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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年6月22日〜2026年8月17日、SQLで再クエリした実測値)。ガールズ競輪を除く男子7車立て・確定レースで通算勝率・競走得点の両方が記録されている選手を対象に集計しました。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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