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検証 #07

大ラインは、
本当に強いのか

データ 7車立て 72万人分の出走期間 2021年以降対象 男子・確定レース

競輪は「個人戦であり団体戦」と言われる。同じ地区の選手が隊列(ライン)を組み、風よけとけん制で味方を勝たせにいく。では——ラインが大きいほど、本当に強いのか。72万人分の出走から、その"数の力"を測ってみた。

後ろに1人つくごとに、先頭の勝率は跳ね上がる

各ラインの先頭(先行して前を引く選手)だけを取り出し、そのラインの人数別に1着率を並べた。結果は、ちょっと現実離れした角度だった。

ライン先頭の1着率 ・ ライン人数別(7車立て / 72万人分)
単騎
6.8%
2人
15.6%
3人
26.8%
4人
44.5%
5人
67.4%
同じ"先頭"でも、単騎なら6.8%、5人ラインなら67.4%——後ろに何人つくかだけで、勝率が約10倍動く。車番でも脚質でもなく、これが競輪で一番効くレバーだ。

先頭の脚力は同じでも、後ろがけん制してくれれば、番手争いに脚を使わず自分の勝負に集中できる。「数」はそのまま「勝ちやすさ」に化ける。

そもそもレースは、個人でなく"ライン"の争い

見方を変えて、「そのラインから1着が出た確率」をライン単位で数えるとこうなる。

ライン人数そのラインから1着が出る率
単騎(1人)6.8%
2人ライン24.2%
3人ライン51.1%
4人ライン78.5%

4人ラインは、10回のうち約8回、そのラインの誰かが1着になる。3人でも半分。レースを「7人の個人の争い」と見た瞬間に、この構造は見えなくなる。競輪は、ラインとラインの陣取り合戦なのだ。

ただし——大ラインの旨みは"前2人"に集中する

「じゃあ大きいラインなら誰でも来るのか」というと、そうはいかない。3人以上のラインの中で、位置別の1着率を見よう。

ラインでの位置1着率2連対率3連対率
先頭29.1%48.4%60.6%
番手(2番手)22.6%47.7%62.4%
3番手2.7%10.7%32.5%

先頭と番手はほぼ互角で強い(3連対率はむしろ番手が上)。ところが3番手になると1着2.7%へ崖のように落ちる。大ラインの後方は、味方を勝たせるための"けん制要員"であって、自分が勝つ役ではない。買うなら、強いラインの「先頭か番手」まで

ここが競輪の予想の核心だ。探すべきは「一番強い個人」ではなく、「一番強いライン」。単騎の実力者より、3人ラインの先頭。そのラインの先頭と番手の2枚を軸に、相手ラインの先頭を押さえる——車番の並びを"隊列"に読み替えた瞬間、買い目の景色が変わる。#04で見た「車6番が弱い理由」も、結局この隊列の話だった。

競輪の"先頭"が仲間の数だけ強さを変えるのに対し、競艇には位置そのものに固定された有利さ——①(1号艇)がある。同じ「有利な位置」という言葉の中身が競技でどう違うのかは、BOATCRAFT×KEIRINCRAFTの横断データ観察でも取り上げた。

「ライン人数」というラベルの奥にある実質的な強さを見てきたが、同じ発想は級班にも当てはまる。#10「級班は本当に強さを表すか」では、S1とA1の1着率が同率で並ぶという逆転を検証している。

KEIRINCRAFTでは、これをどう使うか

だからKEIRINCRAFTは、出走表を「7人の個人」ではなく「いくつかのライン」に組み替えて表示する。「ライン信頼度」「ライン人数」「番手評価」のつまみで、あなたは"どのラインを主役に見るか""その中の何番手まで買うか"を指先で調整できる。強いラインを厚く見るか、単騎も拾うか——その重心づけは、あなた次第だ。

KEIRINCRAFTでは、そのレースの読みやすさを自信度メーター(テトラ度)で確認できる。TETRA内部の特徴量・重み付け・処理手順は非公開。

"ライン"の力学を、あなたの一手に

2021年以降・約13.7万レースを収録したデータベース。AIエンジン「テトラ」と、あなたが回す15のつまみで競輪を読み解く。

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集計データはKEIRINCRAFTデータベース(2021年〜の全レース実績)。ガールズ競輪を除く男子7車立て・確定レースを対象に、各選手のライン隊列で集計しました。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
KEIRINCRAFTは予想・分析専用アプリです。車券購入機能はありません。車券の購入は20歳から、投票は自己責任でお願いします。