本命党か穴党か ── この二択には、実は 第3の答えがある。「本命だから」でも「穴だから」でもなく、割に合うかどうか(期待値)で買う。プロやAIが共通して見ているのは、陣営ではなく EV(Expected Value=期待値)だ。
期待値(EV)は、その舟券を何度も買ったときに平均していくら返ってくるか、を表す。式はシンプル。
EV > 1.0 なら、理論上は買うほど増える「割に合う」舟券。EV < 1.0 なら、長期では損になる買い目。例えば当たる確率10%・オッズ12倍なら EV=0.1×12=1.2(割に合う)。同じ10%でもオッズ8倍なら EV=0.8(割に合わない)。オッズだけでも確率だけでもなく、掛け算で見るのがポイント。
競艇の払戻率は約 75%(控除率25%)。つまり全レースを手当たり次第に買えば、長期では賭け金が 25%ずつ目減りしていく ── これが舟券の出発点。この25%の壁を超える方法はただ一つ。「オッズが示す確率」より「実際に当たる確率」が高い舟券=過小評価された出目だけを選んで買うこと。これが期待値で買うということだ。
EVの式で唯一むずかしいのは「当たる確率」。オッズは公開されているが、真の確率は誰も教えてくれない。そこを推定するのが、BOATCRAFT のAI「テトラ」の役割だ。直近の調子・進入コース・モーター・水面といった情報から各艇の勝つ確率を弾き出し、オッズが示す確率と比べて「割安な出目」を浮かび上がらせる。本命か穴かではなく、確率とオッズのズレを狙う ── これがEVで買うという第3の道の正体。
期待値は万能の魔法ではない。「当たる確率」を正しく見積もれて初めて意味を持つ。見積もりが甘ければ、高EVに見えてもそれはただのギャンブルだ。だからこそ、確率を弾き出すモデルの精度に全てがかかる。EVで買うとは、「割安を探す姿勢」+「確率を見抜く力」の両輪 ── どちらが欠けても成立しない。利益や的中を保証するものではない、という前提も忘れずに。