バンクの周長とは、競輪場の走路1周の距離のことで、333m系・335m・400m・500mの4区分があり、KEIRINCRAFT掲載40場では400mが30場(75%)を占める。
「周長」という言葉は競輪の実況や番組表に当たり前のように出てくるが、具体的に何種類あって、どのバンクが一番多いのかを一箇所にまとめた説明は少ない。KEIRINCRAFT検証ラボがこれまで公開してきた周長関連の数値(#03・#12・#29)を、会場ページの会場数と合わせて並べ直した。
バンクの周長とは、競輪場の走路1周の距離のことで、KEIRIN.JP公式用語集では333.3m・335m・400m・500mの4区分がある。KEIRINCRAFT掲載40場のうち400mが30場(75%)を占め、周長によって決まり手・ライン人数の効き方の数字の出方にも違いが見られる。
- 主要数値
- KEIRINCRAFT掲載40場の内訳は333m系6場・335m1場・400m30場・500m3場(400mが75%)。1着の決まり手は333mで61.1%が逃げ・捲りで決着し500mでは53.9%が差しで決着(#03)。ライン先頭の1着率は333m台で単騎7.46%→2車16.77%→3車28.35%、400mで6.44%→15.47%→26.78%、500mで6.99%→14.44%→26.73%(#12)。みなし直線の平均は333m系40.7m→335m46.7m→400m56.4m→500m60.7m(#29)
- 期間・母数
- 出典3本で期間・母集団が異なる。#03は男子・全国40バンク・2021〜2026年。#12は男子7車立て・確定レース・2021-06-22〜2026-08-17(n=307,815)。#29はKEIRINCRAFT会場表(2026-07-04時点集計)・男子結果確定レース(出走車数不問、races計121,337件)
- 定義
- KEIRIN.JP公式用語集にもとづく一般的な説明(周長は333.3m・335m・400m・500mの4区分)。会場数の内訳(333m系6場・335m1場・400m30場・500m3場)はKEIRINCRAFT会場ページ(/keirincraft/venues/)掲載40場を本ページ作成時に数え直して確認した
- 出典
- 検証ラボ #03「バンクで決まり手は変わるか」/ #12「バンクが変わってもライン人数の効き方は同じだった」/ #29「みなし直線とは」(いずれも下記に個別リンクあり)
- 最終確認日
- 2026-09-06(本ページを作成した確認日。出典データそれぞれの最終確認日は本文中に記載)
- 限界
- 出典ごとに母集団定義(車立て数・出走車数不問かどうか)が異なる可能性が高く、数値を単純に組み合わせて解釈することはできない
バンクの周長とは何か
周長とは、競輪場のバンク(走路)を1周した距離のことである。KEIRIN.JP公式用語集では、周長は333.3m・335m・400m・500mの4区分と説明されている。同じ周長でもコーナーの角度や直線の長さは会場ごとに異なる。
KEIRINCRAFTの会場ページ(/keirincraft/venues/)に掲載する40会場を、本ページ作成にあたって周長別に数え直すと、以下のようになった。
| 周長区分 | 会場数 | 掲載40場に占める割合 |
|---|---|---|
| 333m系 | 6場 | 15.0% |
| 335m | 1場 | 2.5% |
| 400m | 30場 | 75.0% |
| 500m | 3場 | 7.5% |
掲載40場のうち30場(75%)が400mバンクで、日本の競輪場の大半は400mバンクだと言える。333m系(6場)と335m(1場、前橋のみ)を合わせても7場、500mはさらに少なく3場(大宮・高知・宇都宮)にとどまる。
周長によって決まり手はどう変わるか
脚質ごとの1着率そのものは、周長が変わってもほとんど動かない。逃げ選手はどの周長でもおおむね23〜24%で勝っている。
| 周長 | 逃げ選手の1着率 | 追込選手の1着率 |
|---|---|---|
| 333m(短走路) | 24.1% | 7.9% |
| 400m(標準) | 23.0% | 8.7% |
| 500m(長走路) | 23.1% | 8.7% |
ところが1着の決まり手(逃げ・捲りで押し切ったか、差しで届いたか)で見ると、景色が変わる。
| 周長 | 逃げ・捲りで決着 | 差しで決着 |
|---|---|---|
| 333m | 61.1% | 38.9% |
| 335m | 62.1% | 37.9% |
| 400m | 51.8% | 48.2% |
| 500m | 46.1% | 53.9% |
333mでは61.1%が逃げ・捲りで決着する一方、500mでは53.9%が差しで決着する。周長は「誰が勝つか」(脚質の勝率)よりも「どう勝つか」(決まり手)を強く動かしている、というのが#03の見立てである。
周長によってライン人数の効き方は変わるか
ライン先頭(そのラインの一番前を走る選手)の1着率を、周長帯・ライン人数別に集計すると以下のようになる(333m系6場と335m前橋1場は「333m台」として統合)。
| 周長 | 単騎 | 2車ライン先頭 | 3車ライン先頭 |
|---|---|---|---|
| 333m台 | 7.46% (n=11,732) | 16.77% (n=25,087) | 28.35% (n=17,798) |
| 400m | 6.44% (n=47,954) | 15.47% (n=106,550) | 26.78% (n=75,848) |
| 500m | 6.99% (n=5,211) | 14.44% (n=10,105) | 26.73% (n=7,530) |
「単騎→2車→3車」で先頭の1着率が段階的に上がる形は、どの周長帯でも共通している。ただし333m台はどの人数でも400m・500mより1〜3ポイントほど高い水準にあり、周長帯によって数字の出方に差があることも見て取れる。333m台は6〜7場・500mは3場と会場数が少ないため、#12はこれを「周長そのものの効果」と言い切るには追加検証が必要、としている。
周長とみなし直線の関係
周長とは別に、最終コーナーの立ち上がりからゴールまでの直線距離の目安である「みなし直線」も、会場ページで公開されている。周長区分別に平均すると以下のようになる。
| 周長区分 | 会場数 | みなし直線 平均 |
|---|---|---|
| 333m系 | 6場 | 40.7m |
| 335m | 1場 | 46.7m |
| 400m | 30場 | 56.4m |
| 500m | 3場 | 60.7m |
周長が長い区分ほど、みなし直線の平均も長くなる傾向がある。ただし#29によれば、周長400mの30場だけを見てもみなし直線は佐世保40.2m〜武雄64.4mまで24.2mの差があり、周長だけでみなし直線の長さが決まるわけではない。掲載40場全体では36.1m(小田原)〜66.7m(大宮)まで幅があり、中央値は56.2m、単純平均は54.1mだった。
分からないこと
- #29の母集団(男子・結果確定レース、出走車数不問)と、#03・#12の母集団(男子・7車立て・確定レース)が異なる可能性が高いことは#29自身に明記されている。本ページでもこの2系統の数値を単純に組み合わせて解釈することはできない。
- 周長の正式な測定基準(バンクのどの位置を基準に測るかなど)を示すJKA公式ルールブックの原文は未確認。本ページの定義文はKEIRIN.JP公式用語集にもとづく一般的な説明にとどめている。
- 333m系・335mの会場数は合わせて7場、500mは3場と少なく、#12は周長そのものの効果と会場固有の要因(風・地域など)を切り分けられていないと明記している。
- #03(決まり手)と#29(みなし直線)は集計時期・母集団が異なる可能性が高く、どちらも周長別の集計ではあるが、両者の数値を直接組み合わせて「周長が決まり手を決める仕組み」を説明したものではない。
出典・検証方法
本ページは新規のSQLクエリやデータベース再集計を行っていない。数値はすべて、KEIRINCRAFT検証ラボの公開済み3ページ(#03「バンクで決まり手は変わるか」・#12「バンクが変わってもライン人数の効き方は同じだった」・#29「みなし直線とは」)にすでに掲載されている数値を、出典表記とあわせてそのまま転記したものである。周長別の会場数(333m系6場・335m1場・400m30場・500m3場)は、KEIRINCRAFT会場ページ(/keirincraft/venues/)に掲載された40会場を本ページ作成時に数え直して確認した(会場ページ自体のFAQにも同じ内訳が明記されている)。各出典ページの母集団・期間・最終確認日は、本文の各見出しに個別に記載している。
よくある質問
バンクの周長とは、競輪場の走路1周の距離のことです。KEIRIN.JP公式用語集では333.3m・335m・400m・500mの4区分が示されています。KEIRINCRAFT掲載40場を数えると、333m系6場・335m1場・400m30場・500m3場で、400mが4分の3(75%)を占めます。
はい。男子・確定レースの1着の決まり手を見ると、333mでは61.1%が逃げ・捲りで決着するのに対し、500mでは53.9%が差しで決着します。ただし脚質ごとの1着率自体(逃げ選手は周長を問わずおおむね23〜24%)はどの周長でもほぼ変わりません。
「単騎→2車→3車で先頭の1着率が段階的に上がる」という形はどの周長でも共通しています。ただし333m台はどの人数でも400m・500mより1〜3ポイントほど高く、333m台は6〜7場・500mは3場と会場数が少ないため、周長そのものの効果と言い切るには注意が必要です。
本ページの数値はKEIRINCRAFT検証ラボの公開済み3ページ(#03・#12・#29)にすでに掲載されている数値の再掲であり、本ページ作成のための新規のSQLクエリやデータベース再集計は行っていません。周長別の会場数はKEIRINCRAFT会場ページ掲載40場を数え直したものです。出典ごとに母集団(車立て数・出走車数不問かどうか・期間)が異なるため、単純比較はできません。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
KEIRINCRAFTは予想・分析専用アプリです。車券購入機能はありません。車券の購入は20歳から、投票は自己責任でお願いします。