各ボート (船体) が直近の使用レースで 2 着以内に入った割合を示す機力補助指標。 モーター2連率の隣に印字される地味な数値だが、船体差を読み解くための補助線として軽視できない。 モーターほど振れ幅は大きくない代わりに、安定性を測るのに使える。
ボート2連率とは、各競艇場が保有するボート (船体)1 艇ごとに、直近の使用レース全体のうち 2 着以内に入着した割合を百分率で示したもの。 算出はモーター2連率と同じで「2 着以内回数 ÷ 出走回数 × 100」。出走表ではモーター情報のすぐ隣に「ボート No. / ボート2連率」の形で並びます。
ボートは年 1 回の交換ですが、モーターとは別タイミングで更新される会場も多く (例: 住之江はボート 3 月交換 / モーター 11 月交換)、集計期間は会場ごとに独自サイクル。 ただし、ボートは選手による調整余地がモーターほど大きくないため、数値の振れ幅は小さく、エース機 / 駄馬機ほどの極端な差は出にくいのが特徴です。
とはいえ、船体には重量差・歪み・ペラとの相性といった個体差があり、長期使用で実力が滲み出ます。 モーター2連率が同水準でも、ボートが極端に低い数値だと「水切れが悪い」「直線で伸びない」といった隠れた弱点が読み取れることがあります。
ボート2連率は全国平均がおおむね 33% 前後。 モーターより数値レンジが狭く、上位機と下位機の差は 10pp 程度に収まることが多いため、判定の感覚を切り替える必要があります。 実戦的な 4 段階基準は以下の通り。
ボート2連率はモーター2連率と並列で表示されるため混同されがちですが、両者は調整可能性と振れ幅がまったく異なります。 整理しておくと、どちらに重きを置くべきかが見えてきます。
| モーター2連率 | ボート2連率 | |
|---|---|---|
| 調整可能性 | ピストン・キャブ・ペラなど、選手と整備士が触れる範囲が広い | 船体は基本固定。整備で大きく変えられる部分が少ない |
| 振れ幅 | 20 〜 60% と広い。エース機・駄馬機の差が顕著 | 25 〜 45% と狭い。極端な差は出にくい |
| 節中の変動 | 整備の嵌まり方で 1 節中にも大きく動く | 節内ではほぼ動かない安定指標 |
| 予想での重み | 機力評価の主軸。買い目判断に直結する | 補助線。モーターと組み合わせて整合性を確認 |
| 読み解きの方向 | 高ければ攻め、低ければ守り | 整合・乖離をチェックし、不一致を警戒シグナルに使う |
実戦的なコツは、モーターとボートの数値が極端に乖離している艇に注目すること。 例えばモーター 50% でボート 25% の場合、機は良いが船体が抑える形になっていて、勝ち切るには腕が要る。 逆にモーター 30% でボート 40% なら、エンジン自体は平凡でも着順は意外と安定するケースが多く、配当妙味があります。
BOATCRAFT では、ボート2連率をモーター2連率の補正項として 4 モデルに渡しています。 単体の重みはモーターより低いものの、両者の乖離パターンを統計モデルが学習しており、安定型 / 不安定型の艇を識別する材料として機能します。
「機力つまみ」を上げる ─ モーター × ボートの合成スコアを強く反映。両指標が揃って高い艇の評価が一段上がる。
会場特性モデルでは、ボート2連率を水面適性の代理指標として参照。船体が低い艇は、波・うねりの強い会場で着順を落としやすい傾向を別途加点。
注意: モーター 2 連率と単純合計するのは誤り。BOATCRAFT は両者の非線形な相互作用を学習しており、特に「モーター高 × ボート低」の組み合わせには独自の補正を入れています。
ボート2連率はモーターの陰に隠れがちですが、立体的な機力評価には欠かせない補助線です。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。