各モーターが直近の使用レースで2 着以内に入った割合を示す機力指標。 競艇予想で機力を測る王道の数値として、出走表の上段に必ず掲載される。 数値が高いほど勝負になる機、低いほど厳しい機。エース機・駄馬機の判別が一目で済む。
モーター2連率とは、各競艇場が保有するモーター 1 基ごとに、直近の使用レース全体のうち「2 着以内に入着した割合」を百分率で示したもの。 算出式は単純で「2 着以内回数 ÷ 出走回数 × 100」。出走表では選手の全国勝率・当地勝率と並んで掲載される定番項目です。
集計期間は会場ごとに運用が異なりますが、基本はモーター交換 (年 1 回)以降の累積。 モーター交換時期は会場ごとに 1〜12 月のいずれかにばらけている (例: 福岡 2 月 / 平和島 6 月 / 住之江 11 月 / 大村 12 月 など、生産が間に合わないため意図的に分散) ため、各場の入替直後はデータが薄く数値が荒れやすい時期になります。 入替時期から半年以上経過した節はサンプルが十分に蓄積し、機力評価の信頼度が上がります。
モーター2連率は、選手の腕とは別軸の「機の総合力」を測る指標。 同じ選手でも引いたモーター次第で着順が大きくぶれるため、選手成績だけを見て買うのは危うく、機力評価は予想の根幹に据えるべき要素になります。
モーター2連率は全国平均がおおむね 35% 前後。 これを基準に「平均より上か下か」「どれだけ離れているか」で機力を 4 段階に分けて読むのが実戦的です。 会場ごとの母集団に多少の差はありますが、判定の目安として以下が使えます。
出走表に印字された数値は節初日の朝時点のものです。 6 日制の節であれば、3 日目以降は新しい着順データが累積していて、当該節で大化けしたモーターは紙面の数値より実態が上、逆も然り。 予想精度を上げたい場合は「節中の伸びしろ」を別途追うのが定石です。
具体的には、節初日にモーター2連率 30% の機が、初日 2 着 + 2 日目 1 着で「節 2 連対率 100%」になっていたら、出走表の数値より高い扱いをすべき。 逆に 45% の機が初日 6 着 + 2 日目 5 着で沈んだ場合は、整備が嵌まらず機力が落ちているサインかもしれません。
会場の公式サイトや BOATCRAFT のレース詳細では、節中の最新成績を逐次反映するため、紙面 → 当日朝の更新値、で差分を見るのが最短の精度向上です。
モーター2連率は過去の総合成績、展示タイムは当日のコンディション。 この 2 つは情報の時間軸が違うため、両方を見ることで「今日のモーター」を立体的に把握できます。 4 パターンに整理すると、買い目の組み方が見えてきます。
| 2連率が高い | 2連率が低い | |
|---|---|---|
| 展示が速い | 勝負機 ─ 信頼度MAX。本命候補としてそのまま頭・2 着付けで採用。 | 急上昇機。整備が嵌まった可能性大。当日の伸びを評価して買い目に組み込む。 |
| 展示が遅い | 調整中 / コンディション不一致。一段評価を下げる。風向きとの相性も確認。 | 厳しい機。よほどの腕の差がない限り上位評価から外す。 |
もう一段踏み込むなら、節中の連対率と部品交換履歴も合わせて確認します。 モーター2連率が低くても、節中に大規模な部品交換 (ピストン・キャブ・ギアケース) を行った直後は化ける可能性があり、過信は禁物。 数値は変化点を見つけるためのベースとして使うのが正解です。
BOATCRAFT はモーター2連率を機力スコアの主要入力として 4 モデル全てに渡しています。 特に統計モデルでは、コース別の着順分布をモーター2連率の階級ごとに学習しており、機力差が大きいレースでの予想精度を底上げしています。
「機力つまみ」を上げる ─ モーター2連率と展示タイムの寄与を強める。エース機を引いた外艇の評価が上がり、機力差の大きい節で有効。
「機力つまみ」を下げる ─ 機力差の影響を弱め、選手の腕とコース力で判断。各会場のモーター交換直後 (会場ごとに 1〜12 月のいずれか) の数値が不安定な時期に推奨。
会場特性モデルでは、ボート 2 連率と合わせて「機×水面」の相性も評価。同じ 50% の機でも、伸び水面と差し水面では評価が変わります。
モーター2連率は機力評価の入口に過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。