1 マーク以降も2 着・3 着の位置を保ち続け、最終ターンまで後続艇に抜かれずに粘り切る競艇の戦法・展開。 派手な決まり手はないが、出足重視の機力と道中の操舵技術が問われる「粘りの戦い方」として、複勝・3 連対圏予想で重要な概念。
残しとは、1 マークの旋回で確保した順位を、2 マーク・バックストレッチ・最終ターンまで守り抜くことを指す競艇用語です。 1 着争いの決まり手 (逃げ・差し・まくり 等) とは別軸の概念で、主に2 着・3 着争いの局面で語られます。
競艇は 3 周のレースで、1 マーク・2 マーク・1 マーク・2 マーク・1 マーク・2 マークと、ターンを 6 回繰り返します。 この間、後続艇からは常に差し・まくり・抜きの攻撃を受け続けるため、順位を保ち続けるのは決して受け身の戦いではない。むしろ攻めの集中力を切らさない、もう一つの能動的な選択肢です。
由来は「残る」の名詞形そのもの。「2 着残し」「3 着残し」「最終ターンの残し」のように、位置や局面を補足して使うのが一般的です。記者や予想家は、複勝・3 連単のヒモ選びで「ここは○号艇の残しに期待」のように語ります。
残しが成立するためには、後続艇の攻撃に対して位置とラインを守り続ける必要があります。 実戦で観察される 4 つの主要条件を整理します。
残しは「順位が入れ替わりにくい水面」で発生しやすい現象です。 1 マークで確保した位置が、そのまま 2 着・3 着に直結するような1 マーク優位の構造を持つ会場を 3 つ紹介します。
残しは「順位を守る側」、抜きは「順位を奪う側」。 同じ 1 マーク後の道中で展開される戦いでも、立場が真逆の対の概念として整理できます。
| 残し (Nokoshi) | 抜き (Nuki) | |
|---|---|---|
| 立場 | 先行艇 ─ 順位を守る側 | 後続艇 ─ 順位を奪う側 |
| 必要な機力 | 出足・行き足 ─ ターン後の立ち上がり重視 | 伸び足 ─ 直線で詰める力 |
| 必要な技術 | 小回りターン、内ライン死守、終盤の集中力 | 道中の操舵、2 マーク攻め、仕掛けのタイミング |
| 決まり手判定 | 1 マーク勝負と同じ決まり手がそのまま残る | 独立した決まり手「抜き」として記録される |
| 舟券での意味 | 複勝・3 連対圏のヒモ予想で重要 | 波乱・伏兵 1 着の可能性として注目 |
残しは決まり手として記録されない概念ですが、複勝・3 連単のヒモ予想では非常に重要な視点。 BOATCRAFT は 4 モデルブレンドの中で「2 着・3 着評価」と「終盤までの安定度」を独立した要素として扱い、残しの精度を高めています。
「機力つまみ」を上げる ─ 出足・行き足の評価を重く見ることで、ターン後の立ち上がりが速いモーターを引いた艇の残し評価が上がる。
「直近フォームつまみ」を上げる ─ 終盤の集中力が問われる残しでは、直近の操舵安定度が効く。直近 10 走の複勝率が高い選手の評価を強化する。
「会場特性つまみ」を意識する ─ 大村・徳山・下関のような 1 マーク優位の水面では、1 着艇とのフォーメーション予想で本命艇の残し評価を引き上げる。
残しは複勝・3 連単予想の隠れた主役。100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。