競艇の海水・汽水会場で発生する潮位変化。 満潮時は水面が静かで 1 コース有利、 干潮時は潮の流れで艇が外に押し流されて外艇有利になる傾向があり、 レース傾向を時間帯で大きく動かす要素となる。
満潮 (まんちょう) は海水位が最も高くなる時刻、干潮 (かんちょう) は最も低くなる時刻を指す気象用語。月と太陽の引力が地球の海水を引っ張ることで発生し、約 6 時間ごとに満潮・干潮が交互に訪れる。
競艇場の中で潮位の影響を受けるのは、海に直接つながる海水会場と、海水と淡水が混ざる汽水会場の合計 8 会場 (戸田・江戸川・平和島・蒲郡・常滑・芦屋・若松・徳山・下関・若松・福岡・唐津・大村・鳴門のうち海水/汽水に該当するもの)。淡水会場 (桐生・びわこ・住之江など) では潮位変化はなく、レース傾向への影響もない。
満潮時は水面が高くなり、潮の流れが落ち着く時間帯。水面が静かで操艇しやすく、1 コース艇のターンが締まりやすいため、本命決着が増えやすい傾向がある。一方の干潮時は、潮が外洋方向へ引いていく時間帯で、水面に潮流が発生。1 マークでの艇の挙動が変わり、内艇のターンが流れて外艇のまくり・まくり差しが通りやすくなる。会場ごとに「満潮〇時、干潮〇時」がレース当日の出走表に明記されるのは、選手・予想家がこの傾向を読むため。
満潮・干潮はそれぞれ単一の時点ですが、潮位の動きには「上げ潮・下げ潮」という遷移期間があります。 予想の観点では、潮位の絶対値より変化方向の方が重要なケースも多く、4 パターンに分けて整理します。
24 会場の中でも、潮位差が大きく潮の流れがレース傾向を顕著に動かす会場が存在します。 潮見表を出走前にチェックすべき代表 3 会場を紹介します。
満潮と干潮は潮位の両極ですが、艇への作用がまったく違います。 両者の特徴をレース傾向・水深・配当の 3 軸で対比します。
| 満潮 (High Tide) | 干潮 (Low Tide) | |
|---|---|---|
| 水位 | 最高 ─ 水深が深い | 最低 ─ 水深が浅い |
| 潮流 | 止まる (流れがない) | 止まるが波立ちやすい |
| 水面状態 | 静か ─ 操艇しやすい | 波立ちやすい ─ 機力差が出る |
| 有利なコース | 1 コース (ターン締まる) | 外艇 (まくり・まくり差し) |
| 配当傾向 | 本命決着が増える | 中穴〜高配当に振れやすい |
BOATCRAFT は潮位データを会場別の時間帯補正として予想モデルに組み込んでいます。 鳴門・徳山・唐津のような潮位影響が大きい会場では、レース時刻と潮見表を照合して有利不利を補正します。 アプリ側のつまみで、潮位評価の重み付けを動的に調整できます。
「気象つまみ」を上げる ─ 潮位影響の大きい会場 (鳴門・徳山・唐津) では気象補正を強める。下げ潮時間帯は外艇評価加点、上げ潮は 1 コース評価加点。
「コース力つまみ」を時間帯別に切り替え ─ 同じ会場でも、午前 (満潮帯) は 1 コース重視、午後 (干潮帯) は外艇評価を上げるという二段階の切り替えが有効。
「選手腕つまみ」を干潮時に上げる ─ 干潮時は水面が波立ちやすく、腕差が顕在化する。地元選手・潮目読みのうまい選手の評価を加点する方向にチューニングしたい。
「満潮・干潮」は気象要素のひとつに過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。