チルトとは艇尾に対するモーターの取り付け角度を調整する数値。 -0.5 度 〜 +3 度の範囲を 0.5 度刻みで変えられ、上げれば伸び型、下げれば出足型に振れる、選手最大の機力チューニング。
チルトとは、艇とモーターを結合する取り付け部の角度を表す調整値。 モーターを艇尾に対して上向きに傾けることで、走行中に艇首が浮き気味になり、空気抵抗が減って直線スピードが伸びる。 逆に下向きに近づければ艇は水面にかぶり、加速 (出足) と低速ターン性能が安定する。
設定可能な範囲は -0.5 度 / 0 度 / +0.5 度 / +1 度 / +1.5 度 / +2 度 / +2.5 度 / +3 度 の 8 段階で、レース直前情報の「チルト」欄に小数で掲示される。 標準は -0.5 度。これより上げる選手は「伸び勝負」を狙っており、内コースで上げてくる場合は珍しく、ダッシュ勢のチルト変更は本番の戦法予測に直結する重要情報となる。
チルトの変更は単にスピードを上げ下げするのではなく、艇の姿勢・水面接地・ターン軌道すべてに影響します。 実戦で観察される 4 つの効果を整理します。
チルトの上限値・標準値は会場ごとに微妙に異なります (会場の規則で上げ幅を制限している場合もある)。 ダッシュが決まる会場ほど高チルトを選択する選手が増える傾向です。 代表的な傾向を持つ 3 会場を紹介します。
チルトの上げ下げは選手の戦法宣言に近い意味を持ちます。 数値を見るだけで「この選手は何を狙っているか」がある程度読めるため、 予想の重要な手がかりになります。
| 高チルト (+1 度以上) | 低チルト (-0.5 〜 0 度) | |
|---|---|---|
| 狙い | 直線スピード ─ まくり・伸び勝負 | 加速とターン ─ 逃げ・差し勝負 |
| 主戦コース | 3 〜 6 コース (ダッシュ勢) | 1 〜 2 コース (スロー勢) |
| 艇の姿勢 | 艇首が浮く。空気抵抗減 | 艇首が水面にかぶる。安定感増 |
| リスク | ターンで艇が流れる・浮き上がる | 直線で他艇に伸び負ける |
| 水面相性 | 追い風・荒れ水面で効きやすい | 無風・静水面で安定する |
BOATCRAFT は 4 モデルブレンド (統計 / 機械学習 / 直近フォーム / 会場特性) で予想を構築しており、チルト値は戦法宣言シグナルとして機械学習モデルに入力されています。 展示タイム・周回タイム・気象データと組み合わせることで、選手の本番意図を確率的にスコア化します。
「機力つまみ」を上げる ─ 高チルト × 高展示タイムの組み合わせがある艇のスコアが上昇する。伸び型エース機を引いたダッシュ勢の評価が一気に上がる。
「気象つまみ」と併用 ─ 追い風 3m/s 以上の局面で高チルト艇の評価が加点される。風と角度の相性を内部で自動判定。
整合性チェック ─ 1 コースで +2 度などの異常な組み合わせは内部モデルでフラグが立ち、信頼度判定に補正がかかる。
チルトは直前情報の一指標に過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。