級班とは、競輪選手の格付け制度で、上からS級(SS・S1・S2)とA級(A1・A2・A3)の2階層6区分があり、ガールズケイリンは別体系である。
「S級」「A級」「1班」「2班」——競輪の番組表に並ぶ級班表記は、初めて見ると分かりにくい。KEIRINCRAFT検証ラボが公開してきた級班・グレード・ガールズケイリン関連の数値を、階層の説明とあわせて並べ直した。
級班とは、競輪選手の格付け制度で、上からS級(SS・S1・S2)とA級(A1・A2・A3)の2階層6区分がある(ガールズケイリンは別体系)。ただし級班の並び順と実際の1着率の並びは必ずしも一致せず、S1とA1はともに1着率18.3%で並ぶ。
- 主要数値
- 級班別1着率・平均競走得点(男子級班・確定レース、2021年以降)はSS 31.2%(平均得点116.0)、S1 18.3%(106.8)、A1 18.3%(88.4)、A3 14.7%(70.6)、S2 10.7%(98.5)、A2 10.8%(82.4)
- 期間・母数
- #10は2021年以降・級班情報が記録された確定レースの延べ出走データ(男子級班、L級を除く)。#27は2021-06-22〜2026-08-17・ガールズケイリン7車立て確定レース(n=9,735)と男子7車立て確定レース(比較用、n=106,115)
- 定義
- 一般的な説明(格付け制度の階層構造)。何点獲得すれば昇格するかといった具体的な昇降格基準を示すJKA公式資料の原文は未確認
- 出典
- 検証ラボ #10「級班は本当に強さを表すか」/ #27「ガールズ競輪にラインは存在しない」/ #26「得点1位の効き方はグレードで変わる」(参考: レースのグレードは選手の級班とは別の分類)
- 最終確認日
- 2026-09-06(本ページ作成時点の確認日。出典データそれぞれの最終確認日は本文中に記載)
- 限界
- 級班は選手の格付け、グレードはレースの格付けで別の分類であり、両者の関係を完全に整理したものではない
級班とは何か
級班とは、競輪選手の実力に応じて日本競輪選手会・JKAが定める格付け制度である。上からS級(SS・S1・S2)とA級(A1・A2・A3)の2階層6区分があり、それぞれ「班」でさらに細分化されている。ガールズケイリンは男子とは別の体系で運用されている。
ただし、何点獲得すれば昇格するか、何位以内なら降格を免れるかといった具体的な昇降格基準の原文(JKA公式資料の該当箇所)は確認できていない。本ページの定義文は階層構造の一般的な説明にとどめ、昇降格の細部は下記「分からないこと」に明記する。
| 級 | 班(上位→下位) |
|---|---|
| S級 | SS ・ S1 ・ S2 |
| A級 | A1 ・ A2 ・ A3 |
級班によって1着率・平均得点はどう違うか
男子6区分の級班別に、1着率・2連対率・3連対率・平均競走得点を並べると以下のようになる。平均得点は級が上がるほどおおむね伸びるが、1着率は必ずしもそうならない。
| 級班 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 | 平均競走得点 |
|---|---|---|---|---|
| SS | 31.2% | 50.0% | 61.2% | 116.0 |
| S1 | 18.3% | 34.3% | 47.9% | 106.8 |
| A1 | 18.3% | 35.9% | 51.2% | 88.4 |
| A3 | 14.7% | 29.3% | 43.9% | 70.6 |
| S2 | 10.7% | 22.7% | 35.9% | 98.5 |
| A2 | 10.8% | 22.2% | 35.7% | 82.4 |
特に目を引くのはS2とA1の関係である。平均競走得点はS2(98.5)の方がA1(88.4)より10点も高いのに、1着率はA1(18.3%)がS2(10.7%)の約1.7倍ある。級班というラベルの並び順と、実際の勝ちやすさの並び順は一致していない。
級班の中でも得点順位によって差があるか
同じ級班の選手を競走得点で3等分(下位・中位・上位)し、それぞれの1着率を並べると、級班をまたいだ逆転がさらに見えてくる。
| 級班 × 得点層 | 1着率 |
|---|---|
| A2・得点下位 | 4.9% |
| A3・得点下位 | 5.3% |
| S2・得点下位 | 5.1% |
| A2・得点中位 | 7.9% |
| S1・得点下位 | 15.1% |
| A1・得点下位 | 12.5% |
| A2・得点上位 | 19.7% |
| S1・得点中位 | 17.3% |
| A1・得点中位 | 19.2% |
| S1・得点上位 | 22.6% |
| A1・得点上位 | 23.1% |
| A3・得点上位 | 28.2% |
A2の得点上位(19.7%)は、S1の得点下位(15.1%)を上回る。級班一つ分の差は、同じ級班内の得点差で入れ替わることがある。さらにA3の得点上位は28.2%で、A1の得点上位(23.1%)すら上回る。級班だけを見て評価を決めると、こうした逆転を見落とす。
ガールズケイリンは別体系
ガールズケイリンの得点1位選手の1着率は63.31%(n=9,735)で、同じ集計を男子で行うと38.50%(n=106,115)にとどまる。ラインがない分、得点がより直接勝敗に効くと考えられる。ガールズケイリンは男子とは別の級班・体系で運用されており、本ページで扱った#10の数値(男子級班)と単純に比較することはできない。
級班とグレードは別物
級班と紛らわしいのが、レースそのものの格付けである「グレード」(GP・G1・G2・G3・F1・F2)。これは選手個人の格付けである級班とは別の分類である。参考として、検証ラボ#26では得点1位選手の1着率を等確率基準からの倍率で比較しており、G3で3.16倍(1着率36.25%、n=10,352)、G1で2.60倍(1着率28.99%、n=1,797)だった。本ページで扱った級班別の数値と、グレード別の数値を混同しないよう注意したい。
分からないこと
- 級班の昇降格の具体的な基準(何点獲得すれば昇格するか、何位以内なら降格を免れるかなど)を示すJKA公式資料の原文は未確認。本ページの定義文は階層構造の一般的な説明にとどめている。
- ガールズケイリンの級班(または相当する区分)の詳細な階層構造は未確認。#27のデータはガールズケイリンを1区分として扱っており、男子のような6区分の内訳があるかどうかは分からない。
- 級班とグレード(GP・G1・G2・G3・F1・F2)の関係(例えば特定の級班でなければ出走できないグレードがあるかなど)の詳細ルールは未確認。
- 級班と競走得点の関係(得点がいくつになると昇降格の対象になるか)の詳細は、検証ラボ#30「競走得点とは」もあわせて未確認としている。
出典・検証方法
本ページは新規のSQLクエリやデータベース再集計を行っていない。数値はすべて、KEIRINCRAFT検証ラボの公開済み3ページ(#10「級班は本当に強さを表すか」・#27「ガールズ競輪にラインは存在しない」・#26「得点1位の効き方はグレードで変わる」)にすでに掲載されている数値を、出典表記とあわせてそのまま転記したものである。各出典ページの母集団・期間・最終確認日は、本文の各見出しに個別に記載している。
よくある質問
級班とは、競輪選手の格付け制度で、上からS級(SS・S1・S2)とA級(A1・A2・A3)の2階層6区分があります。ガールズケイリンは男子とは別の体系です。何点獲得すれば昇格するかといった具体的な昇降格基準の原文(JKA公式資料)は未確認のため、本ページでは階層構造の一般的な説明にとどめています。
必ずしもそうとは限りません。級班情報が記録された確定レース(男子級班、2021年以降)では、SSの1着率は31.2%で最も高いものの、S1とA1はともに18.3%で並び、S2(10.7%)とA2(10.8%)もほぼ同率でした。級班の並び順と実際の1着率の並び順は一致しない場面があります。
いいえ、別体系です。ガールズケイリン・7車立て・確定レースでは得点1位選手の1着率が63.31%(n=9,735)なのに対し、同じ集計を男子7車立てで行うと38.50%(n=106,115)でした。ラインがない分、得点がより直接効くと考えられますが、ガールズケイリンの級班に相当する区分の詳細な階層は本ページでは未確認です。
本ページの数値はKEIRINCRAFT検証ラボの公開済み3ページ(#10・#26・#27)にすでに掲載されている数値の再掲であり、本ページ作成のための新規のSQLクエリやデータベース再集計は行っていません。出典ごとに母集団(級班・車立て数・期間)が異なるため、単純比較はできません。数字は過去の傾向であり、将来の結果や的中を保証するものではありません。
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