フライング(F)・出遅れ(L)とは
競艇(ボートレース)のスタートは「フライングスタート方式」。時計を見ながら、スタート合図と同時にラインを通過するのが理想だ。ここで 2 つの大きなミスがある。
- フライング(F):スタート合図より早くラインを越えてしまう(出すぎ)。
- 出遅れ(L):スタートが大きく遅れる(出遅れ)。
どちらも該当艇は失格となり、その艇を含む舟券は全額返還される。競艇の予想では「誰がフライングを持っているか(その期に F があるか)」も、スタートの読みに関わる重要な情報だ。
データで見るフライングの確率
- 期間:2022-01-01 〜 2026-06-19、約 136 万走
- 定義:スタートタイミングが合図前(マイナス)の走を「フライング相当」として集計。※公式 F は審判判定のため近似
結果、フライング相当は 3,961 件 ÷ 約 136 万走 = 約 0.29%。およそ 340 走に 1 回の発生だった。1 レース 6 艇で考えると、おおむね 50〜60 レースに 1 回はどこかの艇が飛んでいる計算になる。
どのコースが飛びやすい?
| 進入コース | フライング件数 | 全 F に占める割合 |
|---|---|---|
| 1 コース | 1,045 | 26.4% |
| 2 コース | 423 | 10.7% |
| 3 コース | 616 | 15.6% |
| 4 コース | 544 | 13.7% |
| 5 コース | 535 | 13.5% |
| 6 コース | 798 | 20.1% |
※ 2022-2026 年・スタートが合図前だった走の進入コース別内訳(BOATCRAFT データベース)。
逃げを死守する 1 コースと、まくりに賭ける 6 コース。
なぜ 1 コースと 6 コースが飛ぶのか
1 コース(26.4%):逃げを決めるには、誰よりも早く・鋭くスタートを切って先手を取りたい。その「踏み込み」が一線を越えるとフライングになる。1 コースは勝率が高い分、攻めた結果のミスも一番多い。
6 コース(20.1%):最も勝ちにくい 6 コースが一発を狙うには、思い切ってスタートから攻めてまくりにいくしかない。そのアグレッシブさが裏目に出る。「攻める内」と「攻める外」が飛びやすいのは、競艇のスタートの性格をよく表している。
フライングの罰則と返還
フライングは "うっかり" では済まされない。罰則は競艇のミスの中で最も重い部類だ。
- 舟券は全額返還:フライングした艇を含む舟券は無効となり、購入額が払い戻される。
- その節は出場辞退(帰郷):以降のレースに乗れず、帰ることになる。
- 斡旋停止:以後レースに招待されない期間が科され、回数で加算される。1 回目 30 日 → 2 回目さらに 60 日 → 3 回目さらに 90 日 → 4 回目さらに 180 日(最長 360 日)。カウントは半期(5/1〜10/31、11/1〜翌 4/30)で管理される。
- 出遅れ(L):同じく舟券は返還され、事故点 20 点が加算される。
よくある質問
関連コラム
— データ出典・参考 —
- フライング発生率・コース別内訳:BOATCRAFT データベース(2022-2026 年・約 136 万走、スタートが合図前の走を集計)
- 返還・斡旋停止などの罰則:競艇の公式ルール・一般に公開されている規程をもとに整理