通説「勢いに乗った選手は買え」
競艇場でもSNSでも、「あの選手は今節乗ってる」「連勝中だから次も買い」という声は絶えない。逆に「ずっと負けてる選手は様子見」とも。これは本当に的中に効くのか、それとも雰囲気だけの思い込みなのか。選手ごとに「直前のレースで勝ったか」を調べ、その次のレースの1着率を見れば、白黒つけられる。
検証方法
- 期間:直近3年(オッズではなく結果ベースなので、信頼できる近年に限定)
- 対象:全国24会場の全レース。選手ごとに出走を時系列に並べ、「1〜3走前の結果」と「そのレースの1着」を対応づけて集計(完走したレースのみ)
- 比較軸:①前走負け ②全体平均 ③前走勝ち ④2連勝直後 ⑤3連勝直後、それぞれの次走1着率
結論:勢いは、本物だった
結果はきれいな右肩上がり。連勝を重ねるほど、次走の1着率が階段状に上がっていく。

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- 前走で負けた選手:16.2% ── ほぼ全体平均どおり。負けは次走に尾を引かない
- 前走で勝った選手:19.3% ── 平均より約2.6ポイント上。「1回勝った」だけでも次は来やすい
- 2連勝直後:24.2%/3連勝直後:30.0% ── 連勝が伸びるほど加速し、3連勝後は全体平均のおよそ1.8倍。サンプルも7,695件あり、まぐれでは説明できない
連勝するほど、次も勝つ。
なぜ勢いは続くのか ── 正体は「気合」ではない
ここが本記事の肝。連勝が次走に効くのは事実だが、その理由は精神論ではなく、説明できる3つの要因が重なっているからだ。
① 地力(強い選手が勝ち続ける)
そもそも勝てる選手は勝ち続ける。「連勝中」という集団にはA級・実力上位が多く含まれる。つまり連勝後の高い数字の一部は、「勢い」というより「もともと強い」が表れている。
② 機力・調整(良いモーターを引いた節)
競艇は節(開催)ごとにモーターが割り当てられる。良いモーターを引き、整備がハマった節は、同じ選手がその節の中で連勝しやすい。連勝は「機力が当たっているサイン」でもある。
③ 枠・展開の連続
番組編成で内寄りの枠が続けば、当然勝ちやすさも続く。連勝の裏には有利な条件の継続がある場合も多い。
実践 ── 連勝中の選手をどう見るか
- 連勝中の選手は、次走の1着率が実際に上がる:3連勝後で1着率3割は、無視できない数字
- 「なぜ連勝しているか」を一度考える:今節の展示・モーター2連率が良いなら機力由来=その節は続きやすい。枠が良かっただけなら、次に外枠を引くと反動も
- 配当とのバランス:連勝中の選手は人気になり、オッズは下がりがち。「来やすい」と「妙味」は別物で、数字が高いことと配当の魅力は一致しない(固さマップと同じ考え方)
結論
- 勢いは本物 ── 前走勝ち19.3%、2連勝24.2%、3連勝30.0%。全体平均16.7%に対し、連勝で階段状に上がる。
- 負けは引きずらない ── 前走負けは16.2%でほぼ平均どおり。連敗のマイナス補正は小さい。
- 正体は地力・機力・枠の継続 ── 精神論ではなく、「良い状態が続いている結果」。だから理由を見れば続くか止まるかが読める。
- 買い材料の一つ、ただし保証ではない ── 3連勝後でも7割は飛ぶ。人気とのバランスで使う。
でも本当に強いのは、勢いの"理由"まで見ている人だ。
データに関する注記
- 対象は直近3年・全国24場の全レース(BOATCRAFTデータベース)。選手ごとに出走を時系列に並べ、前走〜3走前の1着と当該レースの1着を対応づけて集計。完走(着順が確定)したレースのみ
- 「連勝」は会場・節をまたいでも、その選手の直前の連続1着としてカウント。3連勝直後のサンプルは7,695件
- 本記事は「連勝と次走勝率の関係」という構造の解説であり、個別レースの的中や利益を保証するものではない
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検証データ:直近3年・全国24場の全レース(BOATCRAFTデータベース)/ 集計指標:前走〜3走前の結果別 次走1着率 / 最終更新:2026.06.22