海水と淡水が混合した水面。河口・湾内の競艇場で見られ、 時刻・潮汐・降雨によって塩分濃度が変動する。 艇の浮力とモーター調整の前提が一日のうちに変わる、最も読みづらい水質。
汽水 (きすい)とは、海水と淡水が混じり合った水のことです。 河川が海に流れ込む河口や、運河でつながる湾内など、両方の水質が物理的に交わる地形に成立します。 塩分濃度は時刻・潮汐・降雨量によって日内変動が大きく、海水寄りの時間帯と淡水寄りの時間帯で艇の挙動が一変します。
具体的には、満潮時には海水が河口から押し戻されて塩分濃度が上がり、艇の浮力が増す方向に作用します。 逆に干潮時には淡水寄りになって浮力が下がり、艇が沈み気味になります。 この差はわずか数時間で発生するため、午前のレースと夕方のレースで全く違う水面コンディションになることも珍しくありません。
汽水会場はこの読みづらさが最大の特徴です。 モーター調整・選手の癖・スタート位置取りなど、平常の会場では再現性がある要素も、汽水水面では当日のコンディション次第で結果が大きくブレます。 結果として配当が荒れやすく、舟券的には「玄人好み」のレース場として位置付けられています。
汽水のレースに対する影響は、浮力・うねり・調整の難しさ・潮の影響に大別できます。
淡水・海水・汽水の特徴を並べると、汽水の読みづらさが明確になります。
| 淡水 | 海水 | 汽水 | |
|---|---|---|---|
| 塩分濃度 | ほぼ 0 | 高 (3% 前後) | 変動 |
| 浮力 | 低い | 高い | 時刻で変動 |
| 潮汐 | 影響なし | 影響あり | 影響大 |
| うねり | ほぼなし | 外海近くで発生 | 湾内で発生しがち |
| 予想難度 | 低〜中 | 中 | 高 |
全国で代表的な汽水会場をピックアップして紹介します。 いずれも舟券的に荒れやすく、コース別勝率が全国平均から外れる難水面です。
BOATCRAFT は汽水会場専用の補正ロジックを保持しており、レース開始時刻の潮位データと組み合わせて評価を行います。
潮汐連動データ ─ 出走時刻に応じた潮位・潮流情報を取得し、満潮 / 干潮の時間帯で内有利 / 外有利を切り替えます。
汽水ペナルティ ─ 汽水会場では平均的なコース別勝率の信頼度を 1 段下げ、機力・腕の評価重みを強化する独自モードに切り替えます。
荒れ警戒シグナル ─ 江戸川など難水面では、強風の予報と組み合わせて舟券パターンを荒れ目寄りに自動シフトします。
汽水会場を制する者は競艇予想を制すと言われるほど、難度の高い水質です。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、解像度を一段上げてみてください。