スタート前の進入で、各艇が取る助走距離による 2 区分。スロー (1〜3 コース) は助走が短く出足重視、ダッシュ (4〜6 コース) は助走を長く取ってトップスピードで勝負する。
スローとダッシュは、競艇のスタート前の進入における助走距離の 2 区分です。 スタートライン手前のおよそ 150m のエリアで、各艇は助走距離を調整しながら大時計を待ちます。 助走が短い 1 〜 3 コースを「スロー」、助走が長い 4 〜 6 コースを「ダッシュ」と呼びます。
スロー艇は助走 100m 前後 (短助走) で大時計に合わせる必要があり、モーターの「出足」(初速の良さ) が問われます。 対してダッシュ艇は助走 150m 前後 (長助走) で全速ターン手前から加速できるため、「伸び足」(トップスピード) と「直線スピード」が決め手になります。
スローとダッシュという 2 区分は、選手のスタート力 (平均 ST) だけでなく、モーターの型 (出足型 / 伸び型)、戦法 (逃げ / 差し vs まくり)、そして勝率の構造にまで影響します。 競艇予想の出発点であり、終着点でもある重要な概念です。
スロー艇とダッシュ艇は、必要なモーター特性も戦法もまったく違います。 この違いを押さえずに「外艇の方が機力が良いから買う」と判断すると、ハズレを量産します。
| スロー (1〜3 コース) | ダッシュ (4〜6 コース) | |
|---|---|---|
| 助走距離 | 短助走 (約 100m 前後) | 長助走 (約 150m 前後) |
| 必要なモーター特性 | 出足型 ─ 低速からの初速 | 伸び型 ─ トップスピード |
| 主戦法 | 逃げ / 差し / インまくり | まくり / まくり差し |
| 勝率の支配要因 | コース位置・ターン精度 | スタート力・直線伸び |
| 配当傾向 | 本命 〜 中穴 | 中穴 〜 高配当 |
| 会場との相性 | 狭水面 (戸田など) | 広水面 (桐生・住之江など) |
スロー / ダッシュの配分 (隊形) はレースごとに異なります。 4 つの典型パターンと、それぞれで狙う出目の方向性を整理します。
スロー艇とダッシュ艇では、注目すべき指標がまったく違います。 予想を組み立てる時の頭の中の切り替えを整理します。
BOATCRAFT の予想エンジンは、各艇をスロー艇 / ダッシュ艇として別々に評価します。 機械学習モデルにはコース位置を特徴量として与えており、コース別に異なる重みづけ (スロー艇は出足、ダッシュ艇は伸び) を自動的に学習しています。
「機力つまみ」を上げる ─ ダッシュ艇のモーター評価が引き上がる。展示タイムの直線スピード差を重く見るため、まくり期待のレースで効果が出やすい。
「スタート力つまみ」を上げる ─ スロー艇のスタート力が引き上がる。1〜3 コースで ST 巧者が揃ったレースで、本命の精度が上がる。
「コース力つまみ」を下げる ─ ダッシュ艇からの一発を狙いたい時に有効。スロー側の優位を弱めて、外艇の相対評価を引き上げる。
スロー / ダッシュは競艇予想の基本軸です。100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。