競艇ファンなら誰もが一度は夢見る「万舟」。中でも 3 連単で 100 倍を超える配当は、当てた瞬間に投資金を一気にひっくり返す爆発力がある。だがこの「万舟」、会場ごとに出やすさが大きく違うのはご存知だろうか?
BOATCRAFT が 1998-2025 年・27 年分・1,000 万レース超の実データを使って、3 連単で万舟が出やすい競艇場を集計した結果を公開する。
万舟とは ─ 100 倍以上の高配当
万舟 (万舟券) とは、配当が 10,000 円 (100 倍) 以上になった舟券のこと。100 円買って 10,000 円戻ってくる、まさに夢のような舟券。
競艇の場合、3 連単 (1 〜 3 着を着順通り当てる) が万舟の約 80% を占める。3 連単は組み合わせが 120 通りあるため、当てる難易度が高い分、配当も大きく跳ねる構造になっている。
一方で、1 コースが順当に勝つ「本命決着」では、3 連単の配当は数百円〜 2,000 円程度に収まることが多い。つまり「万舟が出やすい = 1 コースが勝てない (= 1 コース勝率が低い) 会場」と言い換えることができる。
万舟が出やすい会場の共通条件 3 つ
27 年分のデータを分析すると、万舟率が高い会場には明確な共通点がある。
- 1. 1 コース勝率が 50% を切る ─ 全国平均は 52.08% だが、TOP 5 はすべて 40-47% 台。本命のインが消える機会が多いほど、配当は跳ねる。
- 2. 自然要因による水面の難しさ ─ 波 / うねり / 潮流 / 強風など、選手の技術だけではコントロールしきれない要素が常にある。
- 3. アウトコース (4-6 コース) の勝率が他会場より高い ─ 外枠艇の決まり手 (まくり・まくり差し) が決まりやすく、結果として荒れる。
TOP 5 ランキング (27 年 1,000 万レース集計)
🥇 1 位: 戸田競艇場 (埼玉県戸田市) ─ 1 コース勝率 40.14%
全国 24 会場で最も 1 コースが勝てない会場がここ戸田。1 コース勝率は 40.14% と全国平均 (52.08%) から 11.94pp も下振れる、まさに「アウト天国」の代表格。
理由は構造的に明確だ:
- 全国最狭水面 (幅 107.5m) ─ 競走水面が狭く、外艇のまくりが内艇に届きやすい。
- 淡水 × 短スタート距離 50m ─ 浮力が弱く、ダッシュ勢のスピード差が出やすい。
- 4 コース 1 着率 15.38% (全国平均 9.8% から +5.6pp) ─ 4 コースだけ全国突出。
結果、戸田は 3 連単万舟が頻出する。穴党には聖地、本命党には鬼門の会場。
🥈 2 位: 平和島競艇場 (東京都大田区) ─ 1 コース勝率 41.25%
東京湾沿いの平和島は、首都圏の難水面として有名。1 コース勝率 41.25% は全国 23 位、戸田に次ぐ「アウト天国」。
- 海水・波・うねり強い ─ 東京湾の風と波がそのまま競走水面に届く。
- スタンドの構造で風が複雑 ─ ビル風のような乱気流がスタートを荒らす。
- 2-3 コースの差し・まくり差しがよく決まる ─ 内艇のターンが不安定。
🥉 3 位: 江戸川競艇場 (東京都江戸川区) ─ 1 コース勝率 42.08%
全国唯一の河川コースとして知られる江戸川。中川放水路の流れと潮位差が、選手の操艇を極端に難しくする。
驚くべきは 2 コース勝率が 19.56% で全国 1 位という点。1 コースが勝てず、代わりに 2 コースがガンガン勝つ独特の会場性質。
- 中川放水路の流れ ─ 川の上下流方向の流れが常に存在。
- 潮位差大 ─ 河口にも近く、時刻によって水面状況が変動。
- うねりが直入 ─ 開放型水面ゆえに、外洋のうねりも届く。
4 位: 鳴門競艇場 (徳島県鳴門市) ─ 1 コース勝率 45.78%
鳴門海峡の世界三大潮流に隣接する鳴門は、潮の流れが競走水面に直接影響する難水面。
- 世界三大潮流の影響 ─ 満潮・干潮の時間帯で水面の流れが大きく変わる。
- 海水 × 難ターン ─ ターンマーク周りの操艇難易度が全国最高クラス。
- 5 コース勝率 8.29% (全国平均 5.5%) ─ 大外艇のまくり差しもしばしば。
5 位: 桐生競艇場 (群馬県みどり市) ─ 1 コース勝率 47.76%
全国最北・標高 約 128m (全国 1 位) の桐生。空気が薄くモーターパワーが出にくいうえ、赤城おろしと呼ばれる強風が万舟を量産する。
- 標高 128m で気圧低い ─ モーターの吸気効率が落ちる。
- 赤城おろし ─ 季節風が強く吹く時期は読みが極端に難しい。
- ナイター開催 (1997 年〜) ─ 日中と夜で水面状況が変わる。
穴党の万舟狙い戦略
上記 TOP 5 会場で万舟を狙うなら、以下の戦略が効く:
- 1. 強風日を狙う ─ 風速 4m/s 超は荒れ傾向。BOATCRAFT の気象つまみを「荒れ重視」に。
- 2. 内枠の F (フライング) 持ちチェック ─ F 持ちは慎重になりがちで、1 コースでもスタートが甘くなる傾向。
- 3. 2-4 号艇の機力上位を絡める ─ 万舟は「2 着・3 着」を当てるかが鍵。1 着の絞り込みより、ヒモを広く取る。
- 4. 進入が荒れた時の決まり手を読む ─ 前づけが入ると 1 コース勝率は大きく下振れる。
BOATCRAFT のアプリは、こうした「会場特性 × 気象 × 進入予想」を 23 つまみで自分で重み付けできるのが特徴。「戸田のアウト天国」前提のチューニングを保存しておけば、戸田開催の日は一発で穴目寄りの予想に切り替えられる。
まとめ
3 連単 万舟が出やすい競艇場 TOP 5 は、戸田 / 平和島 / 江戸川 / 鳴門 / 桐生。いずれも 1 コース勝率が 50% 未満で、自然要因 (水面・潮流・風・標高) によって本命決着が崩れやすい構造を持つ。
穴党にとってはこれらの会場が「狩り場」。本命党は逆に、これらの会場では無理せずイン天国 (徳山・芦屋・大村) の日に集中するのが正解だろう。
データ集計: 1998-2025 年 / 全国 24 会場の 3 連単公式払戻データ約 1,000 万件 / 出典: BOATCRAFT データベース (boatrace.jp 公式と整合)。最終更新: 2026-05-24。