競艇で艇の側面に当たるように吹く風。 直線では舵が取られて進路が乱れ、1 マークでは艇が外へ大きく流される、競艇操艇で最も難しいとされる気象条件。 風向 (右横・左横) によって有利不利のコースが変わる繊細な要素。
横風 (よこかぜ) とは、艇の進行方向に対して直角に近い角度で側面から吹く風のこと。レース直前情報では風向きが矢印で示されるが、コースに対して横方向の成分が大きい風はすべて横風として扱われる。
直線航走中は、艇体が風で押されて進路が横にずれる「クラブ走行」 (飛行機の用語を借用) のような状態になり、選手は逆当て舵で姿勢を維持しなければならない。1 マークのターンでは、風向きと旋回方向の関係によって挙動が大きく変わるのが最大の特徴で、「内に切れ込む横風」と「外に流す横風」では有利不利のコースが真逆になる。
競艇場のスタンド側から見て、1 マーク方向 (左旋回) に対してスタンドから水面側へ吹く風はターンを締めやすくして 1 コース有利。逆に水面側からスタンドへ吹く風は艇を外へ流して 1 コース不利、まくり・まくり差しが通りやすくなる。地形と季節風の関係で、会場ごとに「夏は左横」「冬は右横」といった傾向が固定化されているケースも多い。
横風はその吹き込む向きによってレースへの作用が大きく変わります。 競艇場のスタンド・選手控室・1 マークの位置関係を基準に、主要な 4 パターンに分けて影響を整理します。
24 会場の中でも、立地により横風が頻繁に発生する会場が存在します。 河川敷・海岸沿い・山に挟まれた谷地など、風の通り道に位置する会場は横風時の傾向を頭に入れておく価値があります。
風は追い風・向かい風・横風の 3 タイプに大別できますが、横風だけは「向き次第で有利不利が真逆になる」特殊な存在です。 他の風と並べて、艇への作用とコース有利不利を整理します。
| 横風 (Crosswind) | 追い風 / 向かい風 | |
|---|---|---|
| 風が当たる面 | 艇の側面 | 艇の前面 (向かい) or 後面 (追い) |
| 直線への影響 | 艇が横に流される、当て舵が必要 | 伸びが変わる (加速 or 減速) |
| 1 マークへの影響 | 風向次第で有利コースが真逆 | 1 コース or 外艇に一律で作用 |
| 難易度 | 最高難度 ─ 腕差が最も出る | 中程度 ─ 機力差が中心に出る |
| 予想の難しさ | 会場ごとの地形知識が必要 | 風速の絶対値で判断しやすい |
BOATCRAFT は風向・風速を会場別の補正係数として学習しており、横風時の有利不利は会場ごとに最適化されています。 アプリ側のつまみで、横風評価の重みを動的に調整できます。
「気象つまみ」を最大まで上げる ─ 横風時は気象要因の影響が最大化する局面。風速・風向の両方を強く反映させ、会場別の補正を最大限に効かせる。
「選手腕つまみ」を上げる ─ 横風は機力差より腕差が顕在化する。A1 級・地元選手・横風に強い実績ある選手の評価を加点する運用が有効。
「コース力つまみ」を下げる ─ 横風時は通常のコース有利不利が崩れる。江戸川・平和島・びわこのような横風常襲水面では、1 コース過信を避ける方向に調整したい。
「横風」は気象要素のひとつに過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。