競艇で艇の進行方向と同じ向きに吹く風。 スタートから 1 マークに向かう直線では艇に追加の推進力を与えて伸びが利く一方、 1 マークのターンでは艇が外へ流される側に作用し、コース有利不利を大きく塗り替える要素となる。
追い風 (おいかぜ) とは、艇の進行方向と同じ向きに吹く風のことを指す競艇用語。スタートラインから 1 マークに向かう方向に風が抜けていく状態で、レース実況や直前情報では「追い 3m/s」のように風向・風速がセットで表示される。
艇が後ろから押される形になるため、直線でスピードが乗りやすいのが追い風最大の特徴。エンジンの伸び型モーターを積んだ艇は通常以上の最高速に達しやすく、ダッシュ勢 (4〜6 コース) の助走距離内での加速量が増える。一方で、1 マーク手前の減速 (ターン前のブレーキ) も効きにくくなり、ターン進入で艇が浮き気味になる。
旋回中は、艇に働く遠心力に追い風成分が加わって艇が外へ流れる挙動が強まる。1 コース艇のターンが甘くなりやすく、結果として 1 コース勝率が低下し、まくりやまくり差しが決まりやすい荒れ水面に近づく。スタート・直線・ターンの 3 局面でまったく異なる作用を持つのが追い風の難しいところで、単純に「追い風だから外艇有利」とは言い切れない繊細さがある。
追い風は風速によって作用の強さが段階的に変わります。 レース直前情報で表示される風速 (m/s) を4 つの帯に分けて、それぞれの局面で何が起きるかを整理します。
24 会場の中でも、立地と季節要因により追い風が頻繁に吹く会場が存在します。 季節風 (赤城おろし・六甲おろし) や海陸風の通り道に位置する会場では、追い風時の傾向を頭に入れておくと予想精度が大きく変わります。
追い風と対になるのが向かい風です。 風の向きが反対になるだけで艇への作用は真逆になり、有利不利のコースも入れ替わります。 両者の違いを 1 マークのターン挙動と勝率傾向で対比します。
| 追い風 (Tailwind) | 向かい風 (Headwind) | |
|---|---|---|
| 風向き | 艇の進行方向と同じ | 艇の進行方向と逆 |
| 直線の伸び | 伸びる ─ ダッシュ勢が加速しやすい | 伸びが鈍る ─ 出足型モーターが有利になる |
| 1 マーク | 艇が外へ流れやすい / 減速が効きにくい | 艇が止まりやすい / ターンが締まる |
| 有利なコース | 3〜5 コースのまくり / まくり差し | 1〜2 コースの逃げ / 差し |
| 配当傾向 | 中穴〜高配当に振れやすい | 本命決着が増えやすい |
BOATCRAFT は風向・風速を気象特徴量として予想モデルに組み込んでおり、追い風の場合は会場ごとに学習した補正係数が自動で適用されます。 アプリ側のつまみで、ユーザー側からも追い風評価の重み付けを調整できます。
「気象つまみ」を上げる ─ 風速の影響を強く反映し、追い風 3m/s 超のレースで外艇 (3〜5 コース) の評価を加点。桐生・芦屋のように追い風頻度が高い会場で有効。
「コース力つまみ」を下げる ─ 1 コース有利の補正を弱め、追い風で荒れやすい局面に対応。徳山のような通常はイン天国の会場でも、追い風日には連動して切り替える運用がはまる。
「機力つまみ」を上げる ─ 直線スピード差が顕在化する追い風時は、モーター 2 連率や展示タイムの直線部分を重く見る。伸び型エース機を引いた外艇の評価が相対的に上がる。
「追い風」は気象要素のひとつに過ぎません。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。